「きみにあいしてるって、つたえたい」
パティスリー・オルフェウスで働く佐伯真琴は、或る日自分の作った焼きメレンゲを幸せそうに購入していく青年の横顔が目に入った。
青年・加賀有人に徐々に惹かれていく真琴。しかし、それを真琴が恋と自覚したのは有人に恋人がいると発覚してからのことであった。
想いに身を焦がす真琴。そして真琴の想いを告げられた有人は――。(『メレンゲラブレター』より)
その他、『メレンゲラブレター』本編の合間の話『ラブレター・フロム・マネキン』、有人視点の『恋文金平糖』の三編を収録。全176p