【7版CoCシナリオ】深夜のラヂオ
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1925年8月頭の帝都が舞台のオーソドックスなシティシナリオ。 PL3人程度を想定、テキストセッションでおおよそ11時間前後の内容です。 基本的な内容が詰まったシナリオでクトゥルフとして王道かと思います。 バックストーリーを多く織り込みやすいので探索者たちの日々の生活を垣間見れるかもしれません。 どうぞ、よければ遊んでみてください。
1.はじめに
このシナリオはKP1人PL3人を想定してい ます。所用時間はテキストでおおよそ12時間 程度。 1925年8月の日本が舞台。少し違う事は起 きているがかねがねは歴史通りでしょう。 8月1日26時、草木も眠る頃に探索者たち は偶然か必然か、とあるラジオを聞いてしま う。 形容しがたい旋律、根源から溢れる恐怖、 しかしそれでも耳を話す事ができない美しい 曲 その曲の裏にあなたは知人の助けを求め る声を聞いてしまうのだった。 あなたたちは帝都を駆け巡る。それは助け るためか、それとも助けを求めるためか......。
2.PL向け情報
事前情報として[資料1]がある。探索者が 知っているかは各々に任せる。 探索者たちは信用が10以上であればラジ オを所持していて良い。このシナリオ内ではラ ジオは非常に格安で手に入る。 貧乏、あるいは無一文の場合はラジオを所 持している者に厄介になっているなどして、深 夜の2時にラジオを聞く事ができる環境になる ように調整する事。 また、探索者たちには知人がおり、その彼 らとは何かしら関係を設定しておく必要があ る。また、NPCが置かれている状況は探索者 たちは知っている。 ●NPC 田畑夫妻(伸二・綾) 食事処を二人で切り盛りしているおしどり 夫婦。しかし、2日前に奥さんの綾が突如失 踪。警察には届け出ており、ほうぼうを探して まわったが進展はない。
資料1
・このシナリオでの史実と違う点 このシナリオではラッパ型ラジオが多く出 回っている。 本来なら、ラジオが放送された頃のラジオ と言えば鉱石型のヘッドホンで聞くタイプのも ので、一度に皆で聞けるタイプのものが流通 するのはもう少し後での事だったらしい。 だが、この帝都では安価で皆で聞けるラッ パ型ラジオが出回っており、それをあなた達も 容易に買う事ができた。 市井にも多く出回っており、今の帝都では 本来の歴史よりも多くの人たちがラジオを聞 いている事だろう。 ・日本のラジオの歴史 日本での初のラジオは1925年3月22日。し かし、これは東京の団体が大阪に負けないよ うにと無理に行った放送であったりする。 しかし、20年代初期から自作無線機による アマチュア無線による行進やらはあり、各新 聞社などが独自の放送をしていたりもする。 1923年12月逓信省は放送用私設無線電 話規定を制定。翌年24年からは東京、名古 屋、大阪の3地域で各1事業者ずつ、ラジオ放 送を許可する。 東京での放送は3月22日から仮放送(仮施 設からの正式な放送という意味)を開始、 1925年7月12日に愛宕山(あたごやま)から の本放送が開始された。 それ以前は芝浦の東京高等工芸大学に 設けた仮送信所からの放送だった。 ちなみに、大阪は6月1日から、名古屋は7 月15日に放送を開始した。 東京の事業者は社団法人東京放送局( JOAK:NHKの前身にあたり略称はAK) 翌年の1926年には3つの事業者は統合さ れる事となる。