エトランゼ（étranger）　見知らぬ人、外国からやってきた人、異邦人。 最近書いたものをまとめた小品集です。ネットプリントやweb企画、コピー本などの再録。 短い小説を書こうとすると自分の地金（じがね）が出るのか、子どものころのできごとがあれこれ蘇って数珠つなぎのように連想が働きます。 子ども時代は引っ越しや転校が多く、自分はエトランゼなのだと言いきかせることによって自尊心を保とうとしていました。そのとき感じた疎外感やさみしさが、自分を読書と物語の世界に向かわせたように思います。 フランス製本（厂製本）で、表紙が二重に折り込まれています。カジュアルでタフな本になりました。 収録作： 「棕梠の姫」 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14284078