生きること
暮らすこと
生活すること
食っていくこと
これらは同じようで少しずつ違う。
同時に行えるようでなかなか難しく、このうちひとつだけでは成り立たない。
そんな関係性の中でもがきながら生き、暮らし、生活し、食っていく。
杜崎ひらくの第一歌集です。
*5首ピックアップ*
海岸で朝からずっと自転車を直してた手でポテチをつまむ
使い捨てカメラを向けたバス停にきみの神さま待ってましたか
納豆とバレーボールを置き去りに姉は独立宣言をする
裏道の段差のとこのブロックを階段と呼びちゃんと踏むきみ
いつの日かどこかの星の砂も来る自転車修理屋の爪のなか