Dear.Us-私たちへ-
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Dear Us(私たちへ)という書き出しで手紙は、はじまっていた。 時間を経て、うっすらと黄ばんだ封筒。テレビ局のロゴマークが入った便箋。まるで殴り書きのような、がさつな昔の私の字。 「いたずらかと思ったわよ」 台所で洗いものをしながら母が言う。 「宛先も、差出人も、菊坂千尋って、あんたの名前なんだもの」 しかし、テレビ局って面白いこと考えるものだねぇ、二十年後の自分への手紙なんて、と母が続ける。 カクヨムで連載中の 『タイムマシンに乗ったら、コロナのない世界線に来てしまったのだが、俺はどうしたら、良いのだろう』 https://kakuyomu.jp/my/works/1177354055311339263 の原点とも言える少年ジャンプが好きな少女たちが織り成す青春ストーリー。