にっかり青江は拾い物をするきらいがあった。
それが植物の種子や花であれば、歌仙兼定も風流であると喜んで受け取ったものだった。
彼はよくセミの抜け殻や、とかげの干からびたものなんかも拾ってきた。
そういったのは本丸の気性の若いのがちょっとした遊び道具に使うので、これもまたなかなかに人気のある拾い物であった。
にっかり青江の拾い物の中で最も癖のあるのが生き物の類だった。
にっかり青江が拾ってきた少女がその生涯を遂げる間際に書き留めた日記
文庫サイズ/64ページ
サンプル:http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5669470
イベント頒布価格:400円