湖畔のホテル ようこそ人間。おはよう人間。 昔からあるホテルには、ロビーやレストランからの美しい眺めを目当てに、北から南からたくさんの人が訪れる。特に美しいと言われるのが夕方の眺め。空の水色、桃色、淡い紫、橙色を反射する湖は、それはそれは美しい。マジックアワーと呼ばれる時間、ホテルの敷地は静かになって、時々ため息が聞こえてくるだけ。暮れていく空と、少しずつ波の影が濃くなる湖を皆が眺めている。太陽が対岸の森に沈んで見えなくなったら、誰かが「お腹がすいたね」と言って皆次々に空腹を思い出す。今夜は料理長お得意のカボチャのシチュー。紫キャベツのマリネとスモークサーモンも人気。 何だか先程の夕焼けを思い出す色。美味しさが増す心地。 料理を味わうひととき、ホテルは穏やかな顔で建っている。エントランスの灯りは橙色、暖炉のような暖かさ。 おかえり人間。おつかれ人間。 湖のような落ち着きで、ホテルは客を出迎える。 - - - 使用画材：オイルパステル サイズ：ポストカードサイズ(10×15cm) 仕上げ剤を吹き掛けてありますが、色移りや色落ちの恐れがありますので引っ掻く、こするなどの力を加えないようお気を付けください。 梱包費削減、環境への配慮から、梱包材に古紙や段ボールを用います。ご理解ご協力をお願いします。(折れ曲がり防止に段ボールをあてるなど)