凄惨な過去から、鮮やかな宝石達の未来へ。
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戦争の空襲に耐えていた少年ミチルは、ある日空爆に遭い、気を失った。
次にミチルが目を覚ました時、世界は瓦礫だらけ、たった一本の薄荷色のタワーが空にそびえていた。
瓦礫の中で生きる薄荷色の髪と目を持つ少年少女達。二千年の眠りを経て目覚めたミチルの身体もまた、彼ら同様、薄荷色の宝石と化していて――。
これは、生き延びた戦争孤児達の、大陸を経た淡い恋、宝石奇譚。
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第二次世界大戦から二千年後の未来で宝石の体を得た少年たちの恋の話です。ブロマンス気味。
文庫サイズ/483p
オビが二種類あります。好きな方をお選びください。