【DL楽譜】F.J.ハイドン作曲(編曲:山口景子)ピアノ・ソナタ第37番 Hob.ⅩⅥ:37
お一人様3個まで
- ¥ 3,300
令和4年度横浜ユーフォニアム合奏団編曲委嘱作品 正確な作曲年は不明であるが、1780年にHob. XVI/35〜39までの作品から成る「ソナタ集 第1巻」としてウィーンで出版されたことから、それ以前の作で あることがわかっている。このソナタ集はアウエンブルッガー姉妹に献呈されている。全3楽章から成る。 第1楽章はアレグロ・コン・ブリオの4分の4拍子でニ長調。第1主題は左右が収斂するような音形が特徴的である。一方、第2主題は右手の刺繍音 による音形に、左手の3度が添えられている。展開部(第41小節〜)は比較的短く、主として第1主題が展開される。そして、再現部(第61小節 〜)へと切れ目なく続く。 第2楽章は緩徐楽章で、ラルゴ・エ・ソステヌートの4分の3拍子。第1楽章の同主短調にあたるニ短調で書かれている。前半と後半から成るが、 全19小節と比較的コンパクトな構成になっている。この楽章の終わりはいかなる調の完全終止にもよらないことが特徴的である。そこでは、 フェルマータを付されたニ短調の属和音が響く。そして、この和音を同じく属和音として共有する同主長調のニ長調で書かれたフィナーレへと アッタッカで続く。 第3楽章のフィナーレは、前述の通りニ長調で、プレスト・マ・ノン・トロッポの4分の2拍子。ロンド形式による。その主題は、右手の上行する 音形が特徴的なメロディーとそれに添えられた左手の重音から成る。
もっと見る