空地 vol.1 2022年・フィクションの現在地
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文芸誌「空地」の第一号です。今号では、フィクションの境界をテーマとした、小説、詩、紀行文、ガイド等を収録しています。 【収録内容】 詩 「きみのワンダー」「鏡の中で、体を合わせる」壹岐悠太郎 「看板」「手紙」「アラカルト」「朗読」「供花」吉村久秀 短篇小説 「落ち込み系シャワー小説浪漫が読めない」安孫子知世 「フィクション」中村渚 「かざあな」中山ポエム 「波を数える」藤原尭大 「ゴールデンウィークの過ごし方」松崎太亮 エッセイ 「明日の朝ごはんを考える」中山ポエム 「煙草を吸う人は煙草を吸うような人間である」藤原尭大 「インタラクティブな映画体験」松崎太亮 紀行文 壹岐悠太郎 「安定しない、歩幅で進むこと」 「ポール・ダルトリーと小麦色の斜面」壹岐悠太郎 「安定しない、歩幅で進むこと」中村渚 論考 「博士の異常な愛情について」小川彩夏 読書感想文 「真実を物語ろうとすること」柘野亜里沙 ガイド 「空地的ホラー映画ガイド30」豊田翔永 「空地的2010sジャパニーズインディーミュージック100」小川彩夏、松崎太亮 ________________________________ ポストトゥルース、フェイクニュース、陰謀論。現代ではあらゆる言説がフィクションである可能性を孕んでいる。 そんな時代にわれわれは何を語れるのか? フィクションを適切に運用することとは? そもそもフィクションの役割とは? だいたいこのような疑問からこの雑誌のアイデアは生まれた。 いかに並ぶ文章はどれもフィクションなのか? フィクションではない文章など存在するのか? 詩のことばは作者そのものなのか? 疑問はつきないが、ともかく、いかに並ぶフィクションを楽しんでいただければと思う。