【サイン入り小説】世界の終わりとヒマワリとゼファー
- ¥ 693
※自費出版の本のため、著者本人による販売です。一冊一冊心を込めてサインしてお届けします。 あんしんBOOTHパックを使用しますので、住所やお名前等の個人情報は販売者には伝わりません。
わたしの世界の終わりは、こんなにも、しあわせだ。
【あらすじ】 高校生の西風 日向は、関東地方を中心とした直径二百キロメートルほどの円形に切り取られた世界で、少しずつヒビ割れていく空を見上げ、日々憂鬱に暮らしていた。十年ほど前、この小さな世界を調査していた研究機関により発表された、世界の「タイムリミット」――それが尽きるまで、そう多くの時間は残されていない。近い未来に確実に訪れる終焉を前に、「わたし」たちはなぜ生きるのか。どう生きればいいのか……。 ある日、日向はクラスメイトのバスケ部男子、小宮山 南から、「世界が終わる前にやりたいことを全部やる部活」を作るから参加しろと、半ば強制的に入部させられる。部活には二人の他に、日向が想いを寄せる幼馴染の桜井 東馬、東馬が憧れる北条 奏花が加わり、四名でスタートした。四人は、「やり残しを残すな」という部のモットーのもとに、各々の「やりたいこと」を残さず叶えるため、活動をしていく。 夏休みに自転車の二人乗りで海に行く。夜に校舎に忍び込んで、屋上で流星群を見る。全力でバスケをする――。四人は時にぶつかり、時に歩み寄りながら、それぞれのやり残したことを叶えていく。そんな中で日向が出した「やり残したこと」は、終わりかけの世界の秘密に深く関わる事だった……。 傷を乗り越え、過去を受け入れ、涙を拭き、手を繋いで前を向く四人は、やがて切なく壮大な真実と向き合う。それは、世界の「やり残したこと」――