*南国の花*グラデーションカラー便箋
- ¥ 420
ホテルのアメニティで置かれている便箋やポストカードを集めるのが好きです。 東南アジアで古いショップハウスを改装したレトロなホテルに泊まったとき、素敵なライティングルームがあって、こういう所で手紙を書きたいなと思いました。 ホテルのお土産コーナーにある可愛いレターセットをイメージして作りました。 レトロな印象の花模様はあえて荒っぽい粒子感を残し懐かしさを覚えるタッチで描いています。
<セット内容>
A5サイズ 紙6種類×各2枚=計12枚入り
<紙について>
全6種類 -モンテシオン(コミックの単行本のような少しざらついた軽い紙、ふわっとした手触り) -淡クリーム琥珀(文庫本の本文などに使われている紙、淡いクリーム色) -色上質紙 ・レモン・若草・さくら・ラベンダー ラベンダーはとても淡い色で、一見白い紙に見えることもあります。
<印刷について>
色の変化の少ないグラデーションです。よく見ないとわからない程度にやわらかく変化しています。 明るい朱色~淡いピンク~ピンク インクの濃淡があるかのような、繊細な色のゆらぎを感じるデザインにしました。
<グラデーション便箋のこと>
グラデーション印刷は、まだフルカラー印刷がとても高価だった時代に使われた疑似多色刷りです。インクを混ぜて上から下へ色を変えることでカラフルな印象を与える手法で、2色刷りよりも安く簡単に作れることから人気がありました。 現在はフルカラー印刷もだいぶ安くなり、自分でグラデーションをかけて似たような仕上がりにすることさえ簡単に出来るようになりました。 そんな現代において、今もなおグラデーション便箋は愛されております。 今回オンラインイベント用に制作し、黒一色の原稿が華やかなグラデーションに変わって印刷されるのはとてもわくわくする体験でした。
<デザインするにあたってイメージした情景>
ここは北緯5度24分、赤道にほど近い夏の島。旧市街に降り立ち、スーツケースを転がしながら小さなホテルへと歩を進める。 古い家を改装したホテルはすっかりこの街並みに溶け込んでいてあやうく通り過ぎるところだった。 重い金属製の鍵を回し部屋へ入る。広く取られた窓の前にはライティングデスクが置かれ、新たな客が座るのを待っている。 机の上に便箋が置かれているのを見つけた。この町らしい明るい色だ。エントランスのタイルの色にも似ていて、可愛らしい。 まずは紅茶を入れて一休みしよう。軽く街を歩いたあとにでも、ゆっくり手紙をしたためるとしようか。