荒川誠の5080問題アクキー
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「まんこください!まんこください!」 「ケイサツイクイク!ソショウソショウ!」 2043年。50代となった荒川誠は、 未だ、ネットで荒らしと工作を繰り返していた。 「誠!うるさい!今、何時だと思ってる!」 「近所の人の迷惑を、考えんか!」 父、和夫が荒川誠を叱る。 「ちっ」 父、和夫に叱られた荒川誠は、 舌打ちし、和夫を睨み付けた。 そして、八つ当たり的に、壁を殴りつけた。 和夫は、限界だった。 9年前、妻に先立たれた。 年金だけでは、到底生活出来ず、 家事も、仕事も、1人で全て しなくてはならなくなった。 現在80代。肉体も、心も ボロボロだった。 だが、荒川誠は、家事も、仕事もせず、 ただ、朝から晩までネット荒らし。 ストレスが溜まれば、壁や、家具を破壊する。 こんな生活が、もう何年も続く。 以前、荒川誠は、非正規の仕事を、 転々としていた。 しかし、2021年、 「バンド活動に注力する」を、理由に、 非正規の仕事さえ、就かなくなった。 2年後の、2023年。 荒川誠は、所属していたバンド「Seeping Protoplasm」(シーピング・プロトプラズム)の、 メンバーと、トラブルを起こし、脱退。 脱退後は、ネット上でメンバーへ八つ当たりし、 恨みを発散させていた。 夕方。目を覚ました荒川誠は、 いつものように、大声で怒鳴る。 「親父!飯!」 いつもなら、和夫が食事を持ってくる。 しかし10分経っても、和夫は荒川誠の元に来ない。 「飯つってんだろ!おい!持って来い!」 荒川誠は、より大声で怒鳴る。 しかし、和夫は、来なかった。 「ドン!ドン!ドン!ドン!」 荒川誠は、怒りに任せ壁を殴る。 壁を殴り続けること5分、 食事を持って来ない和夫に、 違和感を感じた荒川。 だが、統合失調症による被害妄想が、 以前から悪化していた荒川はこう考えた。 「俺を置いて、夜逃げしたに違いない」 荒川誠は、腹いせに和夫の部屋を荒らすため、 和夫の部屋に向かった。 和夫の部屋のドアを開けた荒川誠。 彼が目にした物は、和夫の遺体だった。 和夫は、ストレスと肉体的負担が蓄積し、 亡くなっていたのだ。 ようやく、状況を理解し、唖然とする荒川誠。 荒川誠はどうして良いか、判らなかった。
発送予定日
- アクリルキーホルダー - 50 x 50 (mm)(50 x 50 (mm) - アクリル)2025/05/19