文庫版110頁、表紙モノクロ。 明治7年の「佐賀の役」周辺の短編３編を収めました。 1.春や昔の－佐賀の役拾遺－ 　島義勇メイン。佐賀の役終結前の数日の物語。止戦に奔走する従弟ら、憂国社の姿を書きました。 2.雲雀－桐野利秋と佐賀の役－ 　佐賀の役の残党を匿った桐野利秋（中村半次郎）の話。西南戦争での死まで。 3.幻－まぼろし－ 　副島種臣の話。島義勇は副島の六歳年長の従兄、江藤新平は六歳年少の後輩。彼らの死への嘆き。