「エヴェレストの幽霊」をテーマとした短篇&実話集です。 ・短篇小説×7本(掌篇集(掌篇×7本)、一行小説を含む) ・エヴェレスト絡みの幽霊話・奇怪な話等紹介(英語文献翻訳を含む) ・解説 ・参考文献 ・PDF版あとがき PDF版には以上の内容が含まれます。 A6サイズ、301ページ(表紙・裏表紙含む)。 まずは無料で手に取っていただいて、もしもお気に召しましたらこちらからお代をいただけますととても励みになります。 https://campvii.booth.pm/items/4824863 ※書籍版にのみ収録予定だったエッセイ「君の黄金の午後」がついてきます。 ◆23年7月16日追記◆ 目次等リンクの不備修正、及びノンフィクションパートで漏れていた事項について追記した二版に差し替えました。 もしも文字化け等がございましたら、お手数ですがメッセージ等からご一報いただけましたら幸いです。 ◆24年11月20日追記◆ 書籍版の取り扱いを開始しました。こちらにはエッセイが収録されています。 会場でノベルティとしてつけていた、表紙イラストのカメラフレームを外した全体図のポストカードをつけてお送りします。 カバーがかかることによる表紙デザイン・装丁、及び内容の細部(レイアウト調整関係、発行後修正した箇所)がPDF版と異なりますのでご注意ください。
内容詳細
【短篇集】 1924年に地上最高峰、人類未踏のエヴェレストに挑み行方不明となった英国第三次遠征隊のジョージ・マロリーと、サンディことアンドルー・アーヴィンの物語を素地として生まれた話たちです。怪奇譚風味が強めだったりそうでもなかったり色々。 背景についてはこの漫画( https://twitter.com/Mt_1924/status/1228604939624038400 )やこちらの伝記( https://campvii.booth.pm/items/6305170 )をお読みいただくと少し分かりやすいかもしれません。 マロリーよりアーヴィンの方が主体になっている話が多いです。マロリーがしっかり登場する小説は「白銀の一等星」「Blood and Sand〜」で、実話の方は彼が主体の翻訳が1本と関わるエピソードがちらほらといったところです。 ・1924年6月8日。デスゾーンに構えた最終キャンプを発ったマロリーとアーヴィンは、命懸けのファイナルアタックに挑む。(プロローグ 白銀の一等星) ・指のない登山者が語る、青いウィンドブレーカーを纏った不思議な青年との思い出。(公募隊憑きの幽霊) ・冬季単独登頂を目指す登山家は、夜毎に古い凍死体があとをついてきていることに気がつき……。(ある登山家の遺稿) ・チベット辺境のとある施設。身元不明の凍死体こと通称「ボディA」と、こんな場所には不釣合いな幽霊の「彼」と、「私」の日々。(ミッシング・ボディAの肖像) ・デスゾーン間近の山腹にテントを構える青年のおかしさは、ブランデー入りの紅茶では誤魔化せない。(オールドテントの待ち人) ・1933年、第四次英国遠征隊のアタッカーとしてひとり頂上を目指すスマイスが遭遇したのは、色々な意味で "いるはずのない" 青年だった。(Phantom Ridge 1933) ・1924年遠征の情景を巡る掌編集。甘いばかりが林檎じゃないさ。(Blood and Sand, Our Beloved Blue Paths!) 【実話集】 エヴェレストにおける幽霊話めいた出来事の報告、マロリーとアーヴィンの霊に関する交霊術的なエピソードの紹介。加えてエヴェレストを舞台とした怖い話や伝承、関連する書簡なども少し載せています。 恐らく初邦訳となる英語文献をいくつか含みますが、100%の正確性を担保するには語学力の覚束ないアマチュアが訳していることをご承知おきください(基本無料頒布の形をとった主因です)。 【解説】 短篇そのものや、お話のもとになった出来事・背景などの解説です。