「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする(式子内親王)」
我が命よ、絶えるのならば絶えてしまえ。こうして生き永らえていると、耐え忍ぶ心が、弱ってしまうと困るから。
椿はあの人の「死」を。松はあの人を「待つ」と。帯の鱗紋様は「憎らしさ」を。離れ離れの鴛鴦たち。嗚呼、憐れ悲しき雪女。屍を抱え、月を望む。
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「君の影に妖の香り」展の作品。
膠で塗られた着物の柄は、見る角度でてらてらと光がゆらめき、帯の鱗紋様は、光で輝きます。
額縁代、梱包代、送料込み。
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