凪の指輪
- ¥ 1,500
再録一切なし。 瑞翔、由良張、やましぐれ。渾身の書き下ろし三篇を収録。
百合×タイムリープ×サスペンス。
《凪の指輪》/ 瑞翔 + 赤加賀
●2022年<瑞鶴>
「二年後の未来から来たの」――平穏を取り戻しつつある海を背に姉はそう語った。未来には加賀も瑞鶴も、もういない。多くの艦娘が沈み、海のほとんどは深海棲艦の手に落ちたのだという。破滅的な運命を変えるため、瑞鶴は姉と共に奔走する。 謎めいた突然のタイムリープを奇跡と喜んだ二人だったが、やがて世界は翔鶴の知る歴史からずれ始める――。
●2024年<翔鶴>
気付けば、見慣れぬ装備をつけて海上に立っていた。2022年には存在しない敵艦に襲われ、見知らぬ艦娘に助けられる。困惑のままに帰投した翔鶴が目にしたのは、荒れ果てた鎮守府、憔悴した仲間たち、そして最愛の妹の墓――まるで覚えのない世界だった。 加賀の死の真相、失踪した赤城、建造中止になったはずの艦、タイムリープの謎……瑞鶴と再会する手がかりを求め、翔鶴は絶望的な戦火の中へ身を投じる。 現在と未来、交錯する二つの糸が壮大な図柄を織りなす時、すべての謎が解き明かされる。珠玉の《艦これ》小説。
同時収録
《絶対素敵な日にしたい!》/ 由良張 百合×ほのぼの。 「私はね、由良。一日を珈琲で始めたい」……なんて言いながらも、どたばたすぎる朝はそれどころではない。 失敗の朝を幾度も重ね、それでも絶対、目覚めに本物のコーヒーを飲んでみたい二人の話。 《窮鼠》/ やましぐれ 百合×独占欲。 放任主義的な山城との関係が一向に進展しないことを悩む時雨は、ふとしたきっかけで束縛に憧れを抱く。 勇気を出して「もっと僕に執着してほしい」と打ち明けたものの、澄ました様子の山城はまったく取り合ってくれない。 業を煮やした時雨は奮闘を開始するが、事態は予想外の方向へ転がり始め……。
仕様
2022/9/25に発行した第1版の誤字を訂正し、さらにほぼ全ページに表現のブラッシュアップを加えた第2版です。 本文20万字。文庫版454ページ。データ形式はpdfです。 📖pixivでサンプル公開中です。 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18239685