呆れるほどに恋と化す
- ¥ 600
文学フリマ大阪11で出した、新刊小説です。 学生創作百合です。A6サイズ、110頁。 Web公開した物語の再録集です。 書き下ろしは本編後の二人のお話。 ◎収録作 ・春と人形 ・初夏の指先がほどくもの ・稲妻は晩秋に降る ・冬の終わりにみぞれ雨 ・回春と少女たちの歩む先 書き下ろし ・陽だまりの下、溶けないエデン おまけ ・本編イメージ栞
一目見て、この人を好きになる、と思った。もしかするとその瞬間にはもう好きだったのかもしれない。
大した夢も期待もなく、滑り止めの女子校に入学した若葉。入学式の翌日、鮮やかな私服に身を包むクラスメイトの中で頭を抱える彼女は、一人の生徒に目を惹かれる。息を呑むほどほど綺麗な彼女が着ていたのは、若葉と同じ紺色のセーラー服だった。 年齢も性格も違うはずなのに、偶然の再会から不思議と親しくなっていく二人。少し浮世離れした麻木先輩と接する中で、次第に若葉の中に芽生えていく気持ちとは。 これはちぐはぐな二人が四季を巡り心が近づく、あるいは一目惚れに纏わる恋物語。
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