「コテージ殺人事件」後日談(支援用)
- ¥ 100
紹介文(支援用) こちらの作品は、現在公開している「コテージ殺人事件」(マーダーミステリー用シナリオ)を楽しんでいただいた方に向けた支援用ページです。 ※マーダーミステリー用シナリオではございませんのでご注意ください。 ※ネタバレを含む内容もございますので、プレイ後にお読みください。 「コテージ殺人事件」の各キャラクターの後日談などを掲載しております。 短い内容となっておりますので、ご了承ください。参考までに、俊介の後日談(Ep.3はじまりのゴング)を無料で公開しておりますので、ぜひご覧ください。 作品を気に入ってくださった方に読んでいただければ嬉しいです。ぜひ、ご購入を検討ください。 【制作・販売】 赤星クルーズ X:@Akaboshicruise 【内容】 ・後日談 Ep.0 その後 Ep.1 嘘つきの親子(立花由夏の後日談) Ep.2 死から得た教訓(東山裕の後日談) Ep.3 はじまりのゴング(水島俊介の後日談) Ep.4 旅立ち(高宮レイの後日談) 【無料公開】 後日談を一部公開します。 以下、マーダーミステリー用シナリオ「コテージ殺人事件」のネタバレを含みますので、プレイ前の方は見ないようにお願いいたします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ Ep.3 はじまりのゴング 「僕が田中楓太を殺害しました。」 警察の事情聴取を受けたとき、すべて正直に話した。4人で話し合いをしたときは中々言い出せなかった。3人になんて言われるのか怖かった。 喋ることが苦手な僕は、友達を作るのが昔から下手だった。だけど4人は、僕の無口なところもすべて受け入れてくれていた。居心地が良かった。だから、そんな優しい僕の友達に嫌われたくなかった。ずっとこのまま一緒にいたかった。 僕は、正当防衛が認められて釈放されるらしい。これから孤独な日々が始まる。嫌だ。もう、戻りたくない。 扉が開き、僕は歩き出す。 前を向くとそこには3人の友達がいた。裕、由夏、そしてレイ。 裕「なんだよ。その顔。ていうかちょっと痩せた?」 由夏「拘留されてたって言ったって、たった1日だよ?そんな変わらないでしょ。」 レイ「俊介、おかえり。」 意外にも3人は僕を温かく迎えてくれた。そんな3人の温かさに僕は涙をこぼした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 楓太がいなくなった今、レイを守れるのは僕しかいない。そう思ってこれまで以上にボクシングに励んだ。 僕はオリンピックに出場できるまでに強くなった。 そして、出場したオリンピックで最も輝くチャンピオンの証を手にした。僕はそれを天に掲げ「見てるか、楓太。僕は世界一になったよ。」そう小さくつぶやいた。そのとき、この結果はきっと楓太が天国から見守ってくれていたことが力になったのだと思った。 「水島選手みたいにボクシングで1位になりたい!」俊介の金メダルは子どもたちの憧れの的となった。 帰国後のインタビューで僕は、楓太の存在と天国から見守ってくれたことへの感謝を語った。僕を応援してくれる人が世界中にはいっぱいいる。これからは、子どもたちの目指す目標、ボクシング界の日本の顔として練習に励むことを決めた。 楓太が天国から見守ってくれていたということは、楓太は僕以上にレイを守ってくれているはずだ。これからは僕の力がなくてもレイは天国の楓太と生きていける。そう思うとこれまで僕の心のどこかにあったもやもやがすっとどこかに消えたような気がした。正しい自分の在り方に気付けたのかもしれない。 僕の渾身の右ストレートのようにまっすぐな人生を送ろうと誓った。