
A5版 p36
薩摩川内出身の2人が川路利良大警視の依頼で 私学校生を止めに行くが
評論新聞記者にして元警察官という、 正義漢だった田中直哉は 鹿児島で自由民権運動家として活躍し 薩摩では禁止されていた浄土真宗の解禁など行いましたが 明治政府の腐敗構造に憤って自害したと歴史の本が語っています。 本作品では同じ福沢諭吉門下生で友人であった柏田盛文の目線から田中直哉を描くという形を取りました。
テーマは「同調圧力」
西南戦争に導いた同調圧力、 それを一歩進めまして、我々が同調せざるを得なくなる その「化け物」の正体に迫ります。
「東洋自由新聞」がすごい!
今回 「東洋自由新聞」の面々を描き加えてます。 この東洋自由新聞は創刊してすぐに無くなってしまったのですが メンバーがすごい… 公家の西園寺公望 主筆が中江兆民 長野県安曇野市の民権家、松沢求策 松田正久も ラストに柏田の教え子である西田幾多郎。 かかわりと流れの中で 止め難い明治中期へ進んでいく その流れごと感じていただけたらと思います。
政治家の腐敗構造を許せなかった田中直哉
明治といえば明治14年の政変もそうですが すでに現在あるような腐敗構造は出来てしまっています。 しかし、立ち向かっていた人たちがいたのは知っておくべきかもしれない! これもまた奪われた言葉なのでしょう。
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