賢治兄さんの詩と再会した。詩人のことばが、体験が、体の中に入ってきて自分とダブってしまった。
28歳当時「自滅的思考回路」「人生」「現場での人的事故」などに圧迫されどんづまっていた筆者は、明けない夜のような苦しさと、かえってそれが酩酊の快感であるような、ギシギシした日々を送っていた。17歳の自分が買った詩集を読み返したら、何かびりっと来るのものがあったのだった。
その時のショックと、当時のお気に入りだった曲「お嫁においで (加山雄三)feat.PUNPEE」が結びつき、「兄さんの詩をバックに自分のエッセイが流れる」という実験を漫画で行うことに。魂の全34ページ。