桜花シリーズ本編全7巻中の第5巻。
比島陥落直前に島を脱出した杉本は、その腕を買われて名指しで松山へと転出した。
そこは新型機紫電改を配備する、海軍最強部隊であり、足を治して軍務に復帰していた山崎とも再会する。
だが、敗戦へとなだれ込んでいく軍の中にあっては、思うような戦いができるはずもなく、最新鋭の紫電改をもってしても、祖国の空へ侵入する敵機を振り払えない。
やがて、米軍は広島と長崎に原爆を投下、彼らは8月15日を迎えることとなるが――。
2013.11.04初版発行
2016.12.31改訂第二版発行
小説/文庫/P172