＊＊注意＊＊ 本アイテムは『留年百合アンソロジー　ダブリナーズ』の電子限定追加DLCとなっております。お間違えなきよう注意してください。 （本篇はこちら） https://strange-fictions.booth.pm/items/5923821 あの留年百合に追加DLCが登場！ さらなる研鑽（留年）と積み、留年百合はより輝く！ 【収録作品紹介】 入ヶ岳愁「スピン」 大学一回生、五月。学生たちがそれぞれの生活を歩みだすその時期に、新村青子はひとりキャンパスの真ん中で途方に暮れていた。やりたいことが見つからない。履修計画はすかすかの穴だらけ。惰性で通う講義室で、青子は各務ゆかりと知り合った。自分と反対に詰めこみすぎなゆかりの履修表を見た青子は、二人の中間にこそ理想の大学生活があるはずと夢想する――。単位と試験と不正行為、回転、捻転、空回り。厄介な課題は早めに済ませるが吉、なんですけどね。 孔田多紀「listening time-- 木村琴子のＡＳＭＲ日記」 『ダブリナーズ　留年百合アンソロジー』に短篇「パンケーキの重ね方。」を寄稿した孔田多紀は、ある登場人物の救われなさに頭を抱えていた。どうにかフォローできないものだろうか。そこで孔田は、再びあの泥沼に踏み込み、彼女に会いに行った。留め置かれたまま成仏できないいくつもの魂（たち）を、新たに引き連れて……。（今作は留年百合アンソロ本篇収録作「パンケーキの重ね方。」のスピンアウト作品として追加DLCに追加執筆したものです。） 織戸久貴「九単位は多すぎる」 夏の終わりも近づく九月上旬、大学二回生の深町柚は喫茶店の限定メニューである巨大かき氷と格闘していた。この無謀な挑戦をなかば諦めようと考えたとき、ふと奇妙なフレーズが耳に届く。「九単位は多すぎる」。思わず彼女は留年生の先輩、駒井理々と目を合わせた。ハリイ・ケメルマンの傑作「九マイルは遠すぎる」および文部科学省に捧げる、ひと夏の寄り道ミステリ。履修登録だけは忘れんといてくださいよ！