芳賀まさを「将軍と子供 [復刻版]」
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『将軍ト子供 復刻版』 著者:芳賀まさを 原著:中村書店、1942年 復刻版出版社:夜鳥文庫 装丁:B5判、中綴じ、36ページ、オールカラー ※別冊の解説を付属 価格:1500円(+送料・梱包代) ISBN:978-4-9913348-1-8 本作は中村書店が戦時中に出していた、ナカムラ絵読本というシリーズの一作を、原本に近いの形で復刻したものです。※ (※原本は平綴じで背表紙がありますが、本復刻では中綴じにし、背表紙は復元していません) 内容は、田舎の町(作者の故郷である青森県弘前市だと思われる)に住む4人の少年たちが、陸軍の大将が来たとの話を聞きつけ、その姿を一目見ようと村の中を走り回るというものです。少年たちはその探し求める過程で様々に大将像の想像を膨らませるのですが、実際に対面した大将は・・・。 当時の絵本などと同じB5判の4色印刷で作られており、芳賀まさをらしく子供たちの描写も可愛らしい小品になっています。 ナカムラ絵読本は、戦前の一大漫画叢書「ナカムラ・マンガ・ライブラリー(以下、NML)」で知られる中村書店が、戦中の昭和17~18年にかけて刊行してたシリーズで、戦時下の表現規制の影響もあり、絵本と漫画の中間のような表現になっています。 実際、NMLを改題して同時期に刊行されていたナカムラ絵叢書と執筆作家が結構被っており、戦時下の児童書の出版や漫画表現を考える上でも面白い資料になっているとおもいます。 作者の芳賀まさを(1905-1965)は、戦前に『少年倶楽部』などで活躍した児童漫画家で、昭和13年から『講談社の絵本』で連載した「カバサン」が代表作です。昭和15年に急逝した吉本三平から「コグマノコロスケ」を引き継いで描いた作家としても知られています。 戦時中も児童漫画を描き続け、本作のような絵物語的な作品を多数残しています。 戦後も漫画家として人気を保ち、『幼年俱楽部』や『漫画少年』などの多くの子供向け雑誌に作品を書いていますし、描き下ろし単行本も結構あります。 後進の育成にも力を入れていて、弟子たちのグループどんぐり漫画研究会には永田竹丸が参加しており、のちに義理の息子なりました。永田と結婚した娘の芳賀恵子も漫画家として活動しています。 ナカムラ絵読本の復刻はおそらく今回が初めての試みだと思われます。いくつかは国会図書館デジタルなどで読めますが、この作品は公共の図書館には収蔵が無く、あまり目にすることのない作品でもあると思いますので、この機会に是非お求めください。 『ノンキナトウサン 誕生百周年記念復刻版』とのセットで送料無料の3000円(500円お得)で購入できるパックも用意しております。 https://yorutoribunk.booth.pm/items/6005260