カレーライスには福神漬け
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(本文より) 「…ぼくとあつしくん、合うところより合わないところの方が、きっと多いよ。それでもいいの」 じっと、トド松の二つの瞳があつしを捕らえる。それでもいいのって、松野は言った。それでもいいの。…それでも、いいの。…それでもいいの、とは?混乱する頭で、とにかく必死だった。いよいよ本格的に、訳が分からない。 「そ、れでもいいのって」 「それでもいいなら、付き合お」 「……え、」 「ぼくも、あつしくんのことが好き」 とたん、ぽろり。手にしていたスプーンが、カレーの皿に落下した。カシャン。白い皿と、スプーンがぶつかる音。 きっとここ一番、間抜けな顔をさらしているあつしを見て、トド松がわらった。 「福神漬けは、きょうだけ特別ね」。 お付き合いしていないあつトドが、恋人になるまでのはなし。 すこしだけ遠回りしたりすれ違ったりもしながら、最後はにこにこハッピーエンド。松代がすこしだけ、目立っています。 カレーを食べたくなっていただけたら嬉しい、そんなごはんとあつトドのおはなしです。 文庫カバー二枚付き 本文218P/全年齢 サンプル画像のカバーの上に、トレーシングペーパーのカバーが付きます。 サンプル→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7344531
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