面とペルソナ20's 特集 アバターと仮面、その狭間
- ¥ 1,400
現代の「面(おもて)」にまつわる事象を、古今東西の「仮面」「覆面」をテーマに、インタビューやエッセイ、評論、マンガなど様々な形態から見つめる雑誌『面とペルソナ20's』。 2号目となる特集号「アバターと仮面、その狭間」では、VTuberやメタバースにおけるアバター、SNSのアイコン画像など〝仮想世界における面のようなもの〟について、カメルーンの秘密結社をフィールドワークした人類学者や獅子舞研究家、俳優、VTuber、メタバースの住人など様々な人の言葉や絵を通して迫ります。 新企画として、現代で面をつくっている人にその欲求の源を言語化してもらう連載「面をつくる人20’s」もスタート。陶芸と仮面を融合させた作家、ケモミミのアバター職人、料理店経営の傍ら趣味で仮面をつくり続けている人、3人に登場してもらいました。
収録内容
❖インタビュー ・「憑依の演技性」から考える 仮想空間の面、物質世界の面/佐々木重洋(文化人類学者) ・進化した〝仮面〟で神々の時代が訪れる? メタバース原住民と見つめる、心をきせかえする未来/バーチャル美少女ねむ(VTuber/作家/メタバース文化エバンジェリスト) ❖エッセイ ・はっぱ一枚のユートピア/長井短(俳優/モデル/作家) ・風邪をひいたアイデンティティへ/九条林檎(バーチャルタレント) ・DJ卓から見えた、祝祭空間のアバターたち/たまごまご(ライター/VRDJ) ・獅子舞に没入する人間の未来/稲村行真(獅子舞研究家) ・アイコンを見ている/串岡七瀬(エッセイスト/会社員) ・銀婚式にはプレプレ仮面を/ヘテ(岡田あ~みん研究家/銀婚式で仮面を買った人) ❖評論 ・すべてが〈アイドル〉になる世界で――|表現者の人間性が鑑賞され始めることの美的な害悪について/難波優輝(美学者) ❖マンガ、イラスト ・きおくの変遷―表紙の面の物語―/カヤヒロヤ(イラストレーター) ・着ぐるみに包まれたなら/胃下舌ミィ(『僕の心がチューと泣く』『みっちゃんの皮膚』等) ・かける/山中美容室(『地層の女』第4回トーチ漫画大賞受賞) ❖面をつくる人20‘s #01 人間の視線を和らげる 螺旋力を内包した陶芸の面/坂爪康太郎(陶芸作家) #02 誰かが前向きになれる ケモミミの女の子の王国/ねこます(アバター職人) #03 感情を面に吐き出す 料理店にはない創作の喜び/料理店パヴォーネインディアーノ店主 ❖世界の仮面から ・熱帯の島々で「著作権」を継承する:マランガンの仮面 ・ヴェネツィア貴族の日常の仮面:バウタとモレッタ
書誌情報
タイトル:面とペルソナ20's 特集 アバターと仮面、その狭間 発行:2024年10月5日発行 判型:B6/表紙片面カラー/本文モノクロ 頁数:140ページ 定価:1400円+税 企画・編集・発行人:黒木貴啓 編集協力:森夏紀 デザイン:保延みなみ 表紙絵:カヤヒロヤ 挿絵:四季ムツコ 発行レーベル:OMOTE PRESS 印刷所:グラフィック