川崎製鉄(KAWATETSU)製のZ80とバイナリ互換のCPU、KL5C8400をDIP 40pin化する基板です。RFSH信号を追加で合成しているので、既存のDRAM仕様のZ80システムに載せ替えて動作するかどうか試すことができます（申し訳ありませんが動作を保証するものではありません）。 製作の経緯： トラ技SPECIAL等で存在を知り、高クロックで動作させてみたい、既存のシステムに載せ替えて動作させてみたい。またその時どれくらい速くなるのか？あるいはKawasakiのCPU！？という興味がありました。調べ始めてすぐにRFSH信号がない点が判明し既存の"DRAM仕様"のシステムへの載せ替えの夢は消えました。ぶっちゃけて言うとMSXに挿したかったのです。 しかし、その妄想が忘れ去られ何年も経過したある日、思い立ってWEB検索をしていると"リフレッシュアドレスは出ている"という情報を見かけました。当時購入していたたった１個のCPUをDIP変換し、当時は持っていなかったオシロスコープで信号を確認すると確かにアドレス信号は出ており、RFSHだけ出ていませんでした。そこでこの信号を捻出すれば既存のシステムへの差し替えも可能では？ということで製作したのがこちらになります。 頒布物の内容： ・変換基板１枚（CPU付いてます） ・簡易説明書１枚 本変換基板について： CPUは２つのモードを持っています。発送の際にはZ80モードで動作するようになっています。制作の目的からKC80モードは一切確認していませんが、そちらを試したい場合には基板上のはんだを付け替えてください。 CPU自体は33MHzで動作するスペックのようですが、合成したRFSH信号を含め変換基板によりどれくらいのクロック速度まで動作するかは未確認です。手元のMSXでの動作は確認できましたが購入された方はいろいろ試していただけたらと思います。また情報をいただけると本人も喜びます。 ロジックの作成にGALを使用したためか、消費電流が多めと思っております。手元で低クロック時(10Hz)に測定した範囲でも100～110mAほどでした。既存のシステムの電源に余裕がない時は検討の必要があるかもしれません。 CPU載せ替えの目的のためにRFSH信号を合成していますが、そもそもSRAMを使うシステムの場合にはこの信号は必要ありません。特に高クロックで動作させる場合に最適なDRAMがなく、SRAMを使うことになるのではないかと思います。 CPUのソケットへの抜き差しの際には足(ピン)が曲がってしまわないよう、また変換基板上のパターンに傷付をつけないようご注意ください。足(ピン)は秋月電子さんで販売されている「リードフレーム」を使用しています。万一補修が必要となる場合にはそちらをご利用いただけます。 本作品は１点ずつハンドメイドで製作しています。このため若干見た目の悪い部分もあるかと思いますがご了承ください。また製作後、テスターでの確認、ゲームの起動およびリセット動作を行っておりますが完全な動作の保証は致しかねます。 本基板の製作に関連した情報等は下記のBlogに掲載予定です（開設した手でまだコンテンツがありません(2024.10.23現在)） https://epg4lab.sblo.jp/ 売り切れの時： 在庫がなくなりましたら売り切れとなります。CPUもそんなに多くは確保できていないので再度の頒布については未定になります。 既存システムへの載せ替えに挑戦される方へ： 既存のシステムのCPUがソケットに入っていない場合CPUの交換は難易度が高くなります。またそもそもDIP 40ピンの形態で使用されていない可能性もありますので事前にご確認をお勧めいたします。 おことわり： 本作品は川崎製鉄様のライセンス商品ではございません。認定や許可も受けておりません。こちらの基板に関することについて川崎製鉄様へのお問い合わせはしないよう、強くお願いいたします。 本作品は、同人ハードであることをご留意願います。 本作品を利用した結果生じるすべての責任につきましては一切の責任を負いかねます。予めご了承ください。ご購入者様本人の責任においてご利用くださいますようお願い申し上げます。 その他の製品・商品名、サービス名、会社名またはロゴマークは、各社の商標、または登録商標です。