「俺たちは情報屋。やるべきことは依頼の達成、それだけだ」 Mr.ロア。 それはどんな情報でも手に入れ、どんな機密をも暴き、どんな依頼も必ず達成する情報屋。 誰も正体を知らない、実在の都市伝説。 あなたがMr.ロアであることを知っているのはあなたを含めた五人だけ。 用心棒、エンジニア、商人、ジャーナリスト、警官。 表社会で一般人のふりをするあなたたちの正体は、五人でひとつの情報屋Mr.ロアだ。 「共通HO」 あなたたちは一般人だ。いつもはどこにでもいる誰かのふりをしている。 しかし、その正体は「Mr.ロア（ミスターロア）」である。 五人でひとつの情報屋。あなたたちは秘密を共有し、共に任務を達成する仲間だ。 今まで任務を達成できなかったことは無い。そしてこれからも、無い。 そしてあなたたちはあくまで情報屋である。ヒーローでも殺し屋でも探偵でもない。 あなたたちの目的はあくまで「依頼の達成」である。 また、Mr.ロアには以下のルールがある。 「ひとつ、正体を知られてはいけない。 ひとつ、依頼は必ず達成する。 ひとつ、自分たちはあくまで情報屋である。」 「HO 用心棒」 あなたの表社会での仕事は用心棒だ。 あなたは戦闘経験に長けている。 Mr.ロアでの仕事は「荒事全般」である。 個人推奨技能 回避含む戦闘技能 「HO エンジニア」 あなたの表社会での仕事はエンジニアだ。 あなたはハッキングに長けている。 Mr.ロアでの仕事は「ハッキングなどのコンピュータ系仕事全般」である。 個人推奨技能 コンピューター 「HO 商人」 あなたの表社会での仕事は商人だ。 あなたは交渉や相手の嘘を見抜くに長けている。 Mr.ロアでの仕事は「交渉全般」である。 個人推奨技能 交渉技能、心理学 「HO ジャーナリスト」 あなたの表社会での仕事はジャーナリストだ。 あなたは隠密行動に長けている。 Mr.ロアでの仕事は「潜入全般」である。 個人推奨技能 隠れる 「HO 警察官」 あなたの表社会での仕事は警察官だ。 あなたはその権限をいかしてメンバーの行為を隠蔽したり、警察のネットワークを使い依頼人の選別を行う。 Mr.ロアでの仕事は「事務仕事全般」である。 このHOはNPCまたはKPCしか獲得できない。 個人推奨技能 芸術（補佐） 「事前情報」 ■Mr.ロアについて（世間で言われていること） 表社会では都市伝説として、裏社会では恐るべき実在の人物として囁かれる情報屋。 どんな依頼も必ず達成する、今まで依頼をしくじったことは一度もないと噂されている。 年齢性別その他全て不明。唯一わかっているのは情報屋がMr.ロアと名乗ることだけ。 依頼人もやり取りにはメールを使用した、ロアの仲間と話した、だからMr.ロアに直接会ってないと話す。 依頼方法はSNSでMr.ロアの名前をつけて依頼内容や依頼したい旨を投稿するだけ。その依頼をMr.ロアが気に入った時、Mr.ロアから連絡が来るとされている。 ■Mr.ロアについて（正体） PCたちは五人で一人の情報屋として活動している。そのためMr.ロアは「PCたち五人」のことを指す。 当然それはPCたち以外誰も知らない。世界はMr.ロアをたった一人の情報屋だと思っているだろう。 依頼人と直接話す際は「ロアの仲間」「ロアに雇われただけの下っ端」などとして振舞っている。正体を明かすことは無い。 ■アジトについて PCたちは集合場所としてとあるぼろアパートの一室を借りている。ここがPCたちのアジトだ。 荷物を置いたり、解析を行ったり、話し合いをする際にここを使用している。 アジトのレイアウトなどはPCたちで自由に決めて良い。 ■情報屋に至る過程について PCとNPCが情報屋をやっている理由、PCたちの過去などは自由に決めて良い。事前にPC同士の関係を練ってもいい。 NPCとの関係も任意。Mr.ロアの仲間ではあるが、実は恋人や実は幼馴染などの設定を追加しても良い。 シナリオ内で過去を付与されることもないため、それらの設定にシナリオが干渉してくることはない。 ただ決めた過去や経緯などは一度KPに見せ、これで良いか許可をとること。 「登場NPC」 ■舟々 銀貨（ふねぶね ぎんか） 24歳の男性警察官。自分にも他人にも厳しく、生真面目。Mr.ロアをしているのは警察官をしているだけでは救えない人々を救うため（Mr.ロアが作られた経緯に合わせて改変して良い）。 厳格な性格に合わず愛らしい顔立ちをしており、本人はそれをコンプレックスに思っている。 またこのNPCはKPCに変更可能。KPCになった場合はKPが完全オリジナルで自由にキャラクターを作って良い。ただシナリオから最低限職業等の指定はあるので注意。 「個々のシナリオ概要」 ■第一話 クライアント・サイド 「助けてください！」 そう言ってすがるのは、一人の依頼人。 「尊敬する上司が濡れ衣を着せられているんです」 「どうか『マツリタワー破壊事件』の真実を暴いて、その人を助けてください！」 彼女の望みを聞き入れ、あなたたちは依頼を受ける。 真実を暴くというシンプルでよくある依頼。しかしそれは序章である。 ドラマはここから始まる。長く長く、結末を待ちながら。 ■第二話 アッシュグレイズ 舞台 とあるショッピングモール。 細かな内容はネタバレのため第一話終了まで概要秘匿。 KP判断で事前に公開しても良い。 ■第三話 チョコレートリリー 舞台 カジノレガリア。 細かな内容はネタバレのため第二話終了まで概要秘匿。正装差分があると良い。 KP判断で事前に公開しても良い。 ■最終話 ヒーローズ 内容はネタバレのため第三話終了まで概要秘匿。正装差分があると良い。 KP判断で事前に公開しても良い。 「注意事項」 ■本シナリオについて ・テーマについて 本シナリオは「かっこ良さ」をテーマに作られており、PCたちのかっこいいシーンが多く含まれます。 事前にPCのかっこいいRPや決め台詞などがあると存分に楽しめるかもしれません。 価値観や倫理観を問われるシナリオ、というよりはアクション系です。 ・犯罪描写やシナリオ内の犯罪について 本シナリオでのPCは犯罪者です。そのため犯罪行為に手を染めるシーンが必ず発生し、進行上避けられません。犯罪描写の緩和などはKPがPLに合わせて行っても良いです。 また必要のない犯罪行為（NPCに暴力を振るう、過度に暴言を吐くなど）を積極的に行うことは想定されていません。 基本的に必要な時にだけ犯罪を犯し、それ以外は一般人として振る舞うことが想定されています。 出来る限りそういった振る舞いが出来るPCで来て貰えると幸いです。 ・含まれる要素 このシナリオには犯罪行為、暴力表現が含まれます。 【シナリオ概要】 システム クトゥルフ神話TRPG 推奨技能 目星、図書館、聞き耳、HO事の推奨技能 準推奨技能 応急手当や医学など、HPの回復に使える技能。 あると便利ではあるが頻繁に使うわけではない。誰か一人が持ってたらいい、程度。 シナリオ形式 新規限定4PLシナリオ またチームメンバーのNPC（HO 警察官）が登場するがNPCはKPCに変更可能。変更しなくても良い。 舞台 現代日本 プレイ時間 1話につきテキストセッションで五時間ほど。四話のキャンペーンで20時間程度。 RPが多いのでRPにかなり左右されると思われます。 ロスト率 四話全て低（ゲームの難易度が低いという意味） 追記 本シナリオは「クトゥルフ神話TRPG第六版ルールブック」「マレウス・モンストロルム」「クトゥルフ神話TRPG2015」を参照して書かれています。 基本ルールブックがあれば回せますが、マレウス・モンストロルムがあればより回しやすいと思います。 ＿＿＿ 【収録内容】 シナリオテキストファイル5本（1本は全体の概要や真相のまとめ）。 シナリオpdf5本（1本は全体の概要や真相のまとめ）。 NPC画像72枚（顔差分、衣装差分や全身立ち絵をアイコン用にカットしたものを含む）。 ココフォリア部屋画像4枚。 ZIPココフォリア用部屋素材1つ。 利用規約テキストファイル2本。 シナリオ全体文字数__約230000文字