かつて最強の二人が愛した女性が戻ってきた話
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プチ再掲本です 五条&夏油サンド本 A6/50p サンプル 考えない様にしてた。 二人にも私じゃない人を愛してた人が居て。 将来を考えていた時期もあったんだって。 知ってた…… 別れた理由が嫌いになった訳じゃなく、あの人が東京を離れてしまうからってだけで。 お互いの事を思って別れたって…… ずっと、ずっと見てたから。 二人が彼女と話している時の楽しそうな表情も彼女と過ごしている時の幸せな表情も…… それは数日前の事。 昔から仲の良い同期の補助監督の彼女。 一緒に行った任務が終わりその帰り道。 ふと思い出した様に行った言葉に、まるで鈍器を殴られた衝撃を受けた。 「あ!そう言えば〇〇さんが京都から帰って来るって知ってた?」 「……え」 その言葉にあからさまに動揺が顔に出てしまったのか彼女が慌て始め心配そうに私の事を見ている。 「ご、ごめん大丈夫?」 「う…うん」 彼女が言った名前は二人の元カノだ。 その名前を聞いて私は不安な気持ちでいっぱいになってしまう…… 彼女は呪術師としても階級は私より上で、戻ってこれば自然に二人と接する機会は多くなる。 「大丈夫だよ!五条さんも夏油さんも貴女にべた惚れじゃん」 「アハハ……」 私の不安そうな態度に必死で気を遣って言ってくれたその言葉に苦笑いする。 本当に……そうだったら良いなぁ。 その話からさらに数日後。 悟さんと傑さんと三人で話していると一人の女性が駆け寄る。 その人物を見て二人は一瞬驚いた顔をする。 そして私をおいて二人が彼女の方に向かう。 「傑…傑久しぶり」 「ん…久しぶり」 「元気にしてた?」 綺麗な笑顔で挨拶をする彼女。 二人とも彼女に対して笑顔で出迎えている。 少し後ろでその光景を見つめる。 三人が幸せそうに話している。 その光景が【あの頃】を思い出してしまい胸が痛くなってしまう。 「あ!〇〇こっちに来て」 「え... あ... うん」 不意に悟と目が合い彼が笑顔で私の方に手招きをして呼んで来る。 素直に彼らの元に行き、顔を上げれば初めて彼女と目が合う。 そして彼女に挨拶をする前に急に傑に引き寄せられ。 「あ…あの「紹介するよ」 「え?」 「僕達の彼女」 その瞬間目の前の彼女は驚いた表情をして私もまさかの行動に固まってしまう。 紹介したあああ!?!? ふ……普通元カノに今カノを紹介するか? 「ちょっさと...五条さん!?」 「え?何??」 「だっていずれ分かる事だからね?後で知るより良いと思ってね」 「傑さんまで…」 動揺する私とは逆に笑顔の悟さんと傑さん私は気まずさから彼女が見れない。 「そう…宜しくね?」 「….はい」 彼らの言葉に特に動揺した様子がなく笑顔で話しかける〇〇さん。 私は言葉に詰まりながらも返事をする。 「んーじゃあ自己紹介も終わったし」 「お互い持ち場に戻ろうか?」 「あとで悟とそっちに行くよ」 「あ…うん」 悟さんと傑さんが挨拶をして私は軽くお辞儀をしてそのまま歩き出す。 でも、ふと不意に彼女が気になりチラッっと後を見て彼女の顔を見た時。 私は気付いてしまった。 彼女が少し悲しそうな目をしたのを。 悟さんも傑さんも彼女に対して何も思ってないと……思う。 でも彼女は? もしまだ未練があったらとしたら? 彼女が復縁を望んでいて、それが彼らにとって幸せだったとしたら? 私は…悟さんと傑さんを…. 手放す事が出来るのだろうか。 それからは段々時期的に忙しくなってきてお互い任務ですれ違う日々が増えた。 彼女は立場的にも二人と一緒にいる時間が私よりも多くなってきて…… 私の悪い想像が当たり…… 三人でいる光景を良く見るようになってしまった。 数日後… 「ねぇ大丈夫?」 「え?」 「最近調子悪くない?」 「あはは…」 任務終わり補助監督の同期の子に心配され思わず苦笑いしてしまう。 言えない…すっと彼らの事が気になり… 任務でミスをする事の方が多くなってしまった。 今も軽傷だが腕を怪我してしまった。 痛む腕を見て盛大なため息を吐いてしまう。 そんな私とは逆に… 彼女は周りから活躍が評価される。 皆は彼女の事を信用していて… たまに過去に二人と付き合っていた事を知らない人が。 『今の彼女より〇〇さんの方がお似合いだよね?』 『本当今は釣り合ってないよね』 『〇〇さんなら応援できるのに』 と話しているのを聞いてしまった… 「あ…居た」 「え?硝子さん?」 同期の子と話していると… 硝子さんが私を見つけて駆け寄ってきた。 「怪我したんだって?私の所に何で来ない」 「え?あ…でも軽い打撲…というか私誰にも、全然大丈夫ですよ?」 「自分で決めないの…ほら着いてきて」 「す… すいません」 私が隠していたと知ると段々と険しい表情で言われてしまい。 慌てて同期に軽く挨拶して慌てて硝子さんに着いていった。 「これで良し…今度はちゃんと直ぐに来なさい」 「すいません」 医務室で手当てしてもらい軽く注意を受ける。 迷惑を掛けてしまった申し訳なさから段々と俯いてしまう。 本当…何やってるんだろう… 「ねぇ貴女もしかして〇〇の事気にしてるでしょ?」 「え!?」 硝子さんの口から出た名前に思わず顔を上げて見てしまう。 彼女は【あの頃の私】を知っている。 私の反応で察した硝子さんがため息を吐く。 「はぁやっぱり…」 「…」 「そんな悩む事ないからね?言っとくけど今回の怪我だって「硝子…」 硝子さんが話そうとした時、聞き覚えのある声がして思わず振り返ってしまう。 「悟さん…傑さん…」 久しぶりに見た彼らに思わず胸が高鳴ってしまう。 いま一番話したくて会いたい相手。 不安で早く一緒にいて欲しい。 でも…嬉しい気持ちの私とは逆に、二人は段々険しい表情になっていく。 「ねぇなにしてんの?」 「…え?」 「伊地知から聞いたよ最近ミスが多いって」 「私も聞いたよ…今回の怪我も君が静止を聞かず動いた不注意だって聞いた」 「…」 「はぁしっかりしてよ」 私の前に鋭い目付きで見下して冷めた声で言う悟さんと傑さん 二人が怖くて目が合わせられなくて思わず俯いてしまう。 ……そして私が一番聞きたくなかった言葉を彼らは言ってしまう。 「〇〇ならこんな事にならない」 「来たばかりだけど彼女の方が優秀だよ」 その言葉を聞いた時悲しさより自分の中で何処か諦めてしまった。 会えない間寂しいと思って居たのは私だけ。 そうか……結局二人にとっては… 周りが私よりも彼女が良いと言う言葉が頭の中巡る。 …もう我慢の限界だった。 「じゃあ…いけば良いじゃん」 「「は?」」 「私じゃなく彼女の所に行けばいいじゃん!!」 「オマエ何言って…」 「私が元カノだって知らないと思った?いっつも一緒に居て楽しそうじゃん!!そっちの方が嬉しいんじゃないの!?」 一度言い始めたら感情が爆発して止まらなくて、言いたくない言葉まで出てしまう。 私は…本当は… 「いい加減にしろ」 「はぁ…呆れた」 「…ッ」 悟さんと傑さんの殺気染みた気配に思わず言葉が詰まってしまう 「元カノだったらなんだよ?くだらない」 「まさかずっとそんな事を考えて居たの?」 「…」 「僕達が〇〇と付き合っていたのなんて君には関係ないよね?」 「それは…」 「それに… 君はさ」 「彼女の代わりになんてなれない」 その瞬間自分の胸の中で何かが崩れる音がした 悲しさや苦しさがいっぱいになり音が上手く聞こえない感覚がする 傑さんや悟さんの淡々と冷静に話す でも、その言葉に私の中で決心が着いてしまった。
