
《浅瀬で眠る》 102篇の散文詩です before・afterの章に分かれており、個々にタイトルはなく、全体でひとつの詩のような詩集です 詩集には珍しく挿絵が入っており、表紙・挿絵をイラストレーターのうめはらももさんにお願いしました /// 著者 田中ハル 2017年よりTwitterにて140字の詩を書いてきました。特別な活動はしておらず、淡々と気が向いたときに詩の投稿をしています。 2018年頃に文フリ福岡でコピー本などを頒布したことがあり、ちいさいものも合わせると今回が6作目の詩集です。先日12月1日(日)に初めて文フリ東京に参加し、当詩集はそのとき頒布しました。 ---------- 寂しがるときに吹く風、なんでもない気がして涙がひいた。ややあってわたし達は一緒にいなくなったけれどもうほとんど思い出しません。ブーゲンビリアが熱帯でいきいきしているように、わたしにはわたしの適切な場所があるのだと知った。湿った空気、七月の梅雨はすこし変。あのときも暑く晴れていた。 ---------- 文フリにて「浅瀬で眠るとき、それは幸せなのだろうか」と問われた方がいらっしゃり印象的でした。 全体を通して読んでいただきたい詩集です。