
負犬連合 6作目となる短編集です。 「未来」をテーマに6名の作家による短編を掲載しています。 1.サーチライト 日笠 京太郎 「将来の夢 井上琢磨」拾い上げたのはまっさらな原稿用紙だ。 将来の夢を描けない少年は、公園で一匹の犬に出会う。それをきっかけに、彼はとある誓いを建てる。 迷える少年が見つけた「光」。その意味を辿る物語。 2.スワン・ソング 蜂屋 柊楓 Nearは、もう一つの人間だ。 3.喫煙者 月見酒 公衆福祉の増大とともに喫煙は資格制という形で規制されていった。 しかし、煙草をやめられないどうしようもない男たちにも、最後の砦がある。 喫煙者の最高の楽園。 問題はむしろ、それを守りきれるかどうかだが… 4.メンテナンス 新辻 真夏の病院に患者がやって来た。 そいつは犬だった。 犬の形をしたロボットだった。 どうもマダムが不満を訴えるため、私は診断を下した。 「異常はありません」 5.瓦礫の設計図 無川 凡二 いつだって浮遊するように意識はそこにあって。 では何のためにここにいたのだろう? 「きみの体を作り直しましょう」 その声を聞いた時から、僕は君の■■になった。 過去は否定された。僕が何かを望んだのだろうか。 6. Die N/A soul 2050 アスパロゴス 2050年の海の話です