気鋭の作家四人による“世界の終わり”アンソロジー。
少年は「ひつじ」と名乗る少女を拾う。彼女は人類の戦争本能を満たすために作られた人造人間(バイオノイド)の一人だった(中西鼎「死に溢れた町と、少女の体温」)。数年ぶりに会った妹は引きこもりになっていた。彼女は人類の敵と戦っている……らしい(八目迷「最終兵器妹」)。文明は滅び、人類はゆるやかに“植物”へと近づいていた。そんな中、コノコは下半身丸出しの少女と出会う(立川浦々「みちくさ」)。二週間後に世界は怪獣にぶっ壊される。だから彼氏を作ろうと思った。マッチングアプリで(四季大雅「世界の終りとハードボイルド・マッチングアプリ」)。