サイドン
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この本に興味をもってくださりありがとうございます! 【本作は】 ↓ “ぬいぐるみとの想い出”をテーマにした短編集です 幼少期、大切にしていたもの。 ぬいぐるみやタオルケット、おもちゃや絵本など 想い出が詰まった大事な物を、いま振り返ってみませんか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 筆者の伝えたいこと ▷いま手元にない、昔とても大切にしていた物との想い出。 ▶大切にしていた”物”側の想い。 をあなたへ伝えられるように 心を込めて書き上げました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー ①大切にしていた宝物がある ②懐かしい想い出で癒されたい ③物にも”想い”があると感じる といった方に、それぞれお楽しみいただけると思います! 大切な記憶を懐かしむような、 久しぶりに貴方だけの想い出に浸るきっかけにしてください。 子どもの頃、大事にしていた物はなんですか? ▽ これからもたくさんの読みやすい短編集を本にしてお届けします! 新作の通知のため、ぜひ BOOTHのフォローをして 応援よろしくお願いします! また、割引キャンペーンやプレゼント企画の告知などもしますので、 SNSのフォローもよろしくお願いします! Ⅹ(旧Twitter):@say6novel 著者:セーイ6
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更にもう一話ぶん! noteかPDFで試し読み出来ます! note↓ https://note.com/say6novel/n/nf23f0534ac4b ------------------------------ 『バザーに出品』 ボクは綿から生まれた。 はじめはただの布と綿のかたまりだったんだ。 気づけば形になっていて、いつの間にか世界を眺めていたんだ。 緑のカラダ、白いギザギザの歯、こげ茶色の爪に黒くて丸い目。それがボク。 なんだか“ワニ”っていう動物を真似して作ったらしいんだけど、ボクはそれを知らない。 “ワニ”を見る前に箱の中に入れられて、世界は真っ暗になっちゃったんだ。 ボクはなんだろう、ここはどこだろう、なんて考えているうちに時間はどれくらい過ぎたのかな。 あるとき、ふいに持ち上げられて、ボクは箱の中で揺れたり動いたりした。 どこかへ連れていかれているんだな、ってなんとなく思った。 怖いとか、嫌だとか、そういう気持ちはボクにはなくって、もしあったら逃げられなくって泣きだすこともできないボクには辛かっただろうなと思う。 それで気づいたらどこかに着いていて、ボクは箱から出された。 外は少し眩しくて、とっても広かった。 ボクにとってそれが、世界の初めての記憶かな。 大きな大人たちの片手にちょうどつかみやすいくらいの大きさのボク。 ひょい、と浮かされてテーブルの上に並べられた。 不安とか、心配ごとも知らないボクは、ただ何が起こるか分からないまま、なされるがままにテーブルの上で並んでいた。 それが、僕のはじまり。 あたりはガヤガヤと騒がしくて、なんだかみんな楽しそうにしている。 僕も嬉しいような楽しいような気分になってきて、そんな顔をしていようと思った。 すると、 「手芸品のバザーってやつらしいぜ、オレたちは。」 「え?」 となりのマフラーくんが話しかけてきた。 「例えばオレはマフラー、お前は“ぬいぐるみ”ってやつだ。見たことない動物だけど。」 「ボクは“ワニ”なんだって。」 「“ワニ”か、そんな見た目なんだな。名前くらいは知っているぞ。」 「へぇ、ボクは知らないんだ、どこかで見れるかな。」 「さぁな、売れ残らなけりゃチャンスがあるさ。」 「売れ残る?」 「バザーってやつはオレたちを売るんだ。オレたちは売れたら御の字。売れなけりゃ、また一年は暗い倉庫の中だぜ。」 「それ分かるよ、ボクは暗いところからきたんだ。」 「見たところお前は新品だろ、せいぜい一ヵ月、箱の中にいたくらいなもんだ。」 「少しヒマだったよ。」 「あぁ、売れ残って真っ暗な世界で過ごすか、売れても役に立たなけりゃまたここに逆戻りだ。そういうもんなのさ。」 「そういうものなんだ。」 ボクらはお喋りしながら、自分が売れるのを待った。 バザーはたくさんの人が来て、とっても盛り上がっていたよ。 ------------------------------ ここまで読んでいただきありがとうございます。 他にも多数の試し読みをご用意しております! 少しでも気に入った作品あれば、続きのご購入をご検討くださると幸いです! 今後とも応援よろしくお願いいたします。
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