
-痛かったけど愛おしい、忘れられない猫の噛み跡- 歌集『地図に載らない猫の抜け道』は百瀬むらさきと黒川晃志のユニット百年たまごによる2冊目の歌集です。 今回は短歌だけでなく、すこしだけ文章を入れました。我が家で18年一緒に過ごした猫''みいこ''のこと、そして私百瀬むらさきのこと。 絵担当の黒川晃志は表紙と挿絵、キャッチコピーと第一章「かつての」の短歌のセレクトをしました。 苦しくて仕方ない夜を超えてきた歌たちです。安心も喜びもあの夜がなかったら生まれてこなかったように思います。お手に取っていただけるのを楽しみにしております。 幸せが分からないから猫の背を撫でて命の形をたどる 眠剤をひとつ落として眠り待つさみしい足りないどこにも行けない (本文より抜粋) 短歌 百瀬むらさき 表紙 黒川晃志 モノクロ/52ページ/800円