
とある春の日、父がうつ病と診断された。 そして発覚したのは、わたしが死んだ母の借金を相続していたこと。 二十五歳という年齢で、家族の借金や土地や相続などをあれこれと整理する立場になった。 整理しながら、ひたすらに考えていた。 なんでこんなことになってしまったのか。どうすればよかったのか。 自分の人生を振り返るうちに、 すこしずつ、自分を取り戻すかのように変化していった思考。 今までの「どうにかしなければ」に縛られた人生が、30歳の今はやっと楽になってきた。そんなエッセイ。 誰かにとってはどうでもよくて、誰かにとってはくるしくて、誰かにとっては楽になるきっかけかもしれない。 わたしがわたしのために書いた文章が、いつか、必要な誰かのところに届けばうれしい。 食べ物エッセイ、友だちエッセイ、考え事エッセイなどがあります。 2025/5/11の文学フリマ東京40で頒布、完売した本です 印刷した本が2025/5/28に届くため、それ以降順次発送となります。 B6サイズ 120P <目次> はじめに 最近のこと ・反芻癖 ・反芻癖を直す 家族のこと ・グーグルアースで廃墟を見る ・相続、借金、うつの雑学 ・その後のはなし ・ひとりぐらし ・親にも人生を取り戻してほしい ・うつくしさ 最近のこと、過去のこと ・仕事をしながら考えていること ・いつでもちゃんと自分を思い出せる ・プレゼントを選ぶ時間 ・朝ごはんの天啓 ・ソフトクリーム ・カレー ・干し柿ひとりじめ ・物への愛 ・終の地域 ・語彙力という幻想 ・寝つく前の謎妄想上映 ・コメダ珈琲にて ・癖 ・クリスマスを残す ・結論、友だちは大切。 ・木蓮が咲く季節 ・光が踊る あとがき 今までにnoteで書いた記事を加筆修正しているものもあります。 よければ試し読みとしてご覧ください。 https://note.com/kabe_059274/n/nc822ceae1de5