
Live2Dで作成された魅力的なキャラクターモデルを、あなたのWindows、macOS、スマートフォンアプリで動かしてみませんか? 本書は、Live2D Cubism SDK for Native、特にその心臓部である「Core API」の活用方法を、SDKに同梱されているサンプルプロジェクトを通して、基礎から応用まで徹底的に解説する入門ガイドです。 ■本書で学べること ・Live2Dモデルをネイティブアプリケーションに組み込むための開発環境構築 ・Cubism SDK Core APIの仕組みと基本的な使い方 (C++) ・モデルの描画、パラメータ操作による表情変化、まばたきや呼吸の実装方法 ・モーションファイル(.motion3.json)の読み込みとアニメーション再生方法 ・物理演算(.physics3.json)による髪や服の自然な揺れ表現 ・ブレンドシェイプ、乗算色・スクリーン色を活用した高度な表現 ・マスク(クリッピング)処理の仕組みと実装 ・「モーションシンク」の概要とプラグインの活用 ■こんな方におすすめ ・Live2Dモデルを自作のゲームやアプリに組み込みたい開発者の方 ・C++でのプログラミング経験が少しでもある、または学習意欲のある方 ・Cubism SDK for NativeのCore APIを深く理解したい方 ・モデルの描画だけでなく、インタラクティブな動きやリッチな表現を追求したい方 ■本書の構成 本書は、実際にサンプルプロジェクトを確認しながら学べるチュートリアル形式で進みます。 ーーー 第Ⅰ部 モデルを表示する 開発環境を整え、サンプルプロジェクトの実行、モデルを表示する最初のステップを解説します。 第Ⅱ部 モデルを動かす パラメータ操作による「まばたき」や、モーションファイルを使ったアニメーション再生を解説します。 第Ⅲ部 Core API解説 チュートリアルで使ったCore APIの機能を、より深く体系的に解説します。 第Ⅳ部 応用機能 物理演算、ブレンドシェイプ、色設定、マスクなど、表現力を高める機能を紹介します。 第Ⅴ部 発展 MotionSync Pluginや他のSDKなど、さらに進んだトピックに触れます。 ーーー 本書を読み終える頃には、Cubism SDK のCore APIの基本を理解し、モデルの描画、パラメータ操作による表情変化、アニメーション再生といった機能を、あなたのアプリに実装できるようになることでしょう! 【ご注意】 ・本書の内容はLive2D Cubism SDK 2.1以前との互換性はありません。 ・主にLive2D Cubism SDK 5 (CubismSdkForNative-5-r.3) を用いた開発について解説しており、Live2D Cubism Editorの操作説明は最小限です。 ・描画処理の解説はOpenGLで行います。(DirectX、Metal、Vulkanの説明は行いません。)