【紙版】青春被害者の会 議事録 第五回「〝Lost〟」
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青春に被害を受けた者、あるいは受ける事すら叶わなかった者。青春を拗らせた者、青春に懐疑的な者。そんな人間達が集まって「青春」という概念を、様々なテーマからの解体を試みた「青春被害者の会 議事録」シリーズ。 第一回「被害者達」 第二回「加害者達」 第三回「思い出」 第四回「〝you〟」 第五回のテーマを「〝Lost〟」とし、青春の偶像を書き表した一冊になっています。 雨間雨音の小説「ソメイヨシノは、全てを知っている」、汐涙の小説「鮮明なる君へ」、夏凪の随筆「日本沿いを歩く」「言葉を紡ぐということ」「あたたかいものを食べましょう」、舞茸の小説「最小公倍数、あるいは二重螺旋のような」「Play the victim in the Rain」「ごみ箱の中、鏡越しの空を見る」の八つの作品をまとめました。 今作もイメージPVを制作しました。中身について少しだけ触れている、告知を兼ねた映像です。 ソメイヨシノは、全てを知っている / 雨間雨音 横山美玖(よこやまみく)は新任の先生である早瀬柊(はやせひいらぎ)が、十年前に起きた校舎の全焼事件に関わっているのではないかと疑問を持つ。何も関係ないように思える二つの出来事には、あのソメイヨシノしか知らなかった、とある秘密があった。 鮮明なる君へ / 汐涙 高遠茅晶(たかとおちあき)にしか見えていない、現実には存在しない少女のハル。彼にずっと寄り添っていたハルだったが、ある日彼女は高遠に別れを告げる。 日本海沿いを歩く 言葉を紡ぐということ あたたかいものを食べましょう / 夏凪 街を歩く、言葉を紡ぐ、生活をする。そんな時にふと思いを馳せる、過去について、世界について、あなたについて、失ったものについての、三つの連続したエッセイ。 最小公倍数、あるいは二重螺旋のような / 舞茸 卒業式の日、七海(ななみ)は五十鈴(いすず)に「何も失ったことないような顔で私を見るな」「裏切者」と、ある約束を破ってしまったことを糾弾される。もう一度戻れるなら、彼女の為に全てを失いたい。愛だけは伝えない。そうして彼は、五十鈴と初めて出会った日にタイムスリップする。 Play the victim in the Rain / 舞茸 高校時代に何も思い出のない葉月(はづき)は、それに対して未練がましい青春コンプレックスを抱いていた。しかもそれを沙霧(さぎり)という女性に重ね、自分の穴を埋める為の代用品にしようとする。いつまでも過去に囚われ続けている彼の、自罰と自罰に塗れた一人芝居。 ごみ箱の中、鏡越しの空を見る / 舞茸 慎(まこと)と永遠(とわ)は幼い頃、お互いに楽な自死を邪魔されて以来、お互いを殺したいほど憎むようになる。以来、希死念慮を抱いたまま一人で生きていた慎だったが、ある日に永遠と再会。更に二人はある病気に罹患する。それは、憎悪や希死といった自身の認識が反転していく病だった。


