『庭から生まれた子供たち』(文庫サイズ 110頁)
天才少女ピアニストが自死した。刑事の龍平は彼女の死に疑問を持つ。
少女は龍平の中学時代の同級生、雪臣の姪だった。
彼女の死の謎を追ううち、龍平は自身の罪と、謎めいた雪臣の家の秘密に直面することになる。
少女と瓜二つの双子の妹。
双生児の美しい叔父。
誰が、誰を殺したのか。
誰を愛したのか?
「悪意なんて軽い毒ガスみたいなもんだ。でも罪は違う。罪は時に美しくもあり、優しくもある。地に複雑に根を張る大樹みたいに。だから恐ろしい。だから、人が罪を裁けるなんて考えないほうがいい」