留学生の自転車遍路物語
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本書は、著者・林卓也「ペンネーム」が留学生として日本に滞在していた2013年の夏、四国八十八ヶ所を自転車で巡った挑戦とその過程での深い学びを描いています。猛暑の中、四国の険しい道を走りながら、彼は日本の文化、歴史、そして遍路の精神に触れ、その旅を通じて自らの内面と向き合います。 また、遍路の途中で自転車が故障し、修理を通じて地元の人々との絆が深まる場面もあります。このような予期しない出会いや出来事を通じて、筆者は日本の文化や人々の温かさに触れ、心を癒されていきます。 筆者が自転車で感じた風景の壮大さ、時に立ち止まり考えた日本の歴史や文化への敬意、そして四国の大自然が持つ厳しさと美しさ――すべてが丁寧に描かれています。この旅は、単なる四国遍路の完走を目指すものではなく、人生そのものの縮図でもあります。 さらに、筆者が四国八十八箇所のうち第六番札所「安楽寺」で見つけた清朝の書による古い額の謎について調べていく過程も、興味深いエピソードとして描かれています。中国からの使者がどのような経緯でこの額を寄贈したのかを探ることで、筆者は歴史の奥深さに触れ、現代とのつながりを感じるのです。 読者は、筆者の旅を通して、自分自身を振り返り、現代の忙しい日常生活から一歩離れた心の旅へと誘われるでしょう。本書は、遍路という文化を通して、自分自身と向き合う勇気を与えてくれる一冊です。
