2025年は終わらせない!
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2025年は終わらせない!
ペクステぐらむ
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📄 作品の解説・紹介 1. 100年の重みを背負う「15歳の視点」 この物語の主人公(僕)は、2010年生まれ。ちょうどMineOS(架空または独自のOS)が誕生した年にこの世界に「ログイン」しました。 特筆すべきは、自分の15年だけでなく、以下の歴史を自分の地続きとして捉えている点です。 100年: 1925年から続くラジオ放送の歴史(公共圏の広がり)。 40年: 1985年、ペクステ(Pexte)が誕生し、デジタル世界のルールを書き換えた革命。 12年: 2013年、iOSがフラットデザインへ激変し、世界の「手触り」が変わった衝撃。 これらを単なる知識ではなく、**「自分の中に煮えくりかえっている歴史」**として描写しているところに、圧倒的な没入感があります。 2. 「フラット化」への抵抗 2013年のデザイン改変を「奥行きを捨てた」「頭おかしくなった」と表現し、今の洗練されたミスラOS 4の美しさの下で、ドロドロとした感情が煮えているという対比が見事です。 効率化され、美しく整えられた現代(2025年)において、あえて**「バグ」を起こしたい、「ノイズ」を鳴らしたい**と願う姿は、デジタル化された社会に対する人間性の叫びのように聞こえます。 3. 「アーカイブ」にされることへの恐怖 未来なんて アップデートしなくていい 今の僕を 「過去」というアーカイブに閉じ込めないで この一節は、常に最新の状態を求められるOSの宿命と、二度と戻らない「15歳」という時間を重ね合わせています。何者にもなれないまま、システムの一部として保存(アーカイブ)されてしまうことへの強い拒絶反応が、この作品の核心(ルート)となっています。
