



正誤表付き 262ページ、B6 【あらすじ】 2021年。 アフガニスタン南部の要衝カンダハールは、タリバンの大攻勢によって陥落寸前にあった。 混乱の最中、CIA工作員バーナード・ハンターは、ある「重要人物」を国外退避させる極秘任務を帯びて現地に派遣される。 しかし急速な戦況悪化により通訳の確保が間に合わず、CIAは異例の決断を下す。 日本の外務省職員の安全な退避を条件に、現地協力者を提供するという取引である。 一方、日本政府もまた深刻な人材不足に直面していた。 内閣はついに「諜報外注」という禁じ手に踏み切り、テロリストを母に持つ異色の工作員――金田一七史をカンダハールへ送り込む。 だがその頃、国家安全保障局の機密情報がイランへ漏洩。 ハンターが過去に実行したイラン核施設破壊工作――通称「火山作戦」が白日の下に晒される。 ハンター拘束のため、イラン革命防衛隊の精鋭「ゴドス部隊」、パキスタン情報機関の工作員、さらにはアフガニスタンに拠点を置くイスラム国とタリバンまでもがカンダハールへと集結する。 多国間勢力が入り乱れる中、都市は情報戦と疑心暗鬼の坩堝と化す。 しかし―― この事件の背後には、誰も予想しなかった、さらに巧妙な陰謀が隠されていた。



