廃字化された・されていた旧地名用字たち 地名用字はどのように失われ、よみがえるのか
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かつて紙の不動産登記簿(以下「登記簿」)で管理されていた土地や建物の権利関係に関する記録は、1988(昭和63)年から2008(平成20)年にかけてコンピュータシステムへの改製が行われ、現在は不動産登記記録(以下「登記記録」)に移記されています。 登記簿・登記記録の表題部には土地の所在(地名)や地番・地積・地目といった土地の基礎情報が記載されていますが、とくに土地の所在に用いられていた珍しい漢字について、登記簿で使われていたものとは別の漢字に置き換えられたり、カタカナ・ひらがなに置き換えられるなど、登記簿の記載と異なる形で移記されたと思われる事例が複数確認されています。 本稿では、コンピュータ化(電算化)移記などによって書き換えられ、使用されなくなった漢字を「旧地名用字」と定義づけ、その事例を紹介します。また、その失われ方の類型を整理するとともに、調査の過程によって本来の地名表記への復原が検討・もしくは実現した事例を紹介します。 これらの事例を通じて、旧地名用字たちが過去のある時点までは確実に存在していた事実の記録と、本来の表記への回復に至る可能性を示すことを、本稿の目的と位置づけます。
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改訂履歴
v0.4.685.20260328 - 2字追加 v0.3.680.20260322 - 「𫀈」に加筆 - 表示倍率によって付図が欠けてしまう不具合を修正 v0.3.672.20260322 - 1字追加 -「5. 法制度史と法制度上の問題」に付図を追加 v0.2.658.20260320 - 「5. 法制度史と法制度上の問題」を追加 - 参考文献の誤りを修正 v0.1.591.20260316 - 初版として公開



