白石めぐみの歴代彼氏
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著者:すずらん葉子 印刷:しまうまプリント ページ数:104ページ サイズ:文庫本サイズ 【あらすじ】 白石めぐみが好きになるのはなぜかダメンズばかり。 なぜ彼女はダメンズと付き合ってしまったのか、 果たして幸せになれるのか…。 歴代の彼氏〜現在までを綴ったエッセイ風小説。 【読者からの感想文】 本作は、筆者自身がこれまでに付き合ってきた男性たちとの出会いから別れまでを記録した小説である。 主人公は学生時代、ファンクラブができるほど人に好かれる魅力的な女性である。しかし、その華やかな印象とは裏腹に、大学院に入るまで恋人はできず、ようやくできた恋人たちもいわゆる「ダメンズ」ばかりである。 読んでいる間、なぜ彼女がそのような相手ばかり選んでしまうのか理解はできず、冒頭から心の中で「何でだよ」を繰り返していた。出てくる人物に共感できる部分はほとんどない。 また、筆者の体験に基づく話であるため、フィクションであれば行われがちな「主人公の欠点を補う工夫」や「共感を促す演出」といった、読み手への配慮はほとんど見られない。むしろ、もてすぎる主人公という読み手が離れやすい要素を、そのまま提示している点が特徴的である。しかしそれでも、事実だからこそ矛盾がなく、簡潔で納得感のある文章にまとまっている点は見事だと感じた。 主人公が浮気をする場面でも、反省や言い訳といった感情や描写は一切描かれず、ただ事実として書かれている。その潔さは、いっそ清々しさすら感じさせる。 最後まで読み進めてしまったのは、筆者の文章の力によるものだと感じた。事実を淡々と積み重ねているようでいて、どこか引き込まれる。派手な展開があるわけではないのに、不思議と目が離せない魅力があった。 これはダメンズがメインではなく間違いなく主人公自身の良さだと思う。 読み終えたとき、主人公の人間らしさや弱さに対して、奇妙な愛着のようなものを感じた。決して憧れる人物ではないが、嫌いにもなれない。その曖昧な感情こそが、この作品の読後感の特徴であり、筆者の魅力そのものだと思う。 この作品は、人間のどうしようもなさや、理屈では説明できない感情の揺れを感じたい人、そしてファンクラブの一員として感情を揺さぶられたい人におすすめしたい。



