旅の果実
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小さな予感が、現実になる。 旅の果実は生まれた―― いるだけで幸せだった沖縄でいつの間にか、春を喜ぶ心も失くしていた。 そんな重圧の日々をつかの間抜け出して行ったひとり旅で、種は根をはり、実をつけた。 これは喉を潤す果実か、毒の実か― 別府と由布院というふたつの温泉地を歩き回って考えたこと ひとりですごす古びた山のホテルの落ち着いた心地よさ 地元の人と交流しながら頂く、夜の冷たいお酒―― すべては幸せな旅のはずが、影のようにずっとついてまわる仕事の重圧。 30 代半ばで、勤めることと、心すこやかに生きることの分断を見つめる、 旅行記というには生々しい感情の変遷の記録。 会社に勤めながら文章を書く伊藤七日の、3年ぶりの旅エッセイ。 -著者プロフィール- 北海道出身。4人姉弟の長女。魚座O型。2018年に沖縄県へ移住。仕事をしながら、「あさひかわ新聞」に『沖縄移住記 果報を探して』を連載中。趣味は自然探索、カメラ、ルアー釣りなど。 文・写真・編集:伊藤七日 発行:ナノカブックス


