SWIFTALE(生成AIをGMにする汎用TRPGルールブック兼プロンプト)
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[SWIFTALE]汎用TRPGルールブック(あるいは、生成AIをGMにするためのプロンプト) by もあいぬ ( https://x.com/moaiwithadog )
これは何ですか?
シンプルでさくさく遊べるものができたので、こちらで共有することにします。 生成AI用のルールブック、あるいは、生成AIをゲームマスターにしてテーブルトークRPGをチャットで遊べちゃうプロンプトです。 プレイヤーひとりまでになりますが、GMをAIに任せて、スマホでポチポチ好きな時間に遊んじゃえます。 私が自分でやってみたリプレイなど、「なろう」(以下)に載せていますので、参考になさって下さい。 https://ncode.syosetu.com/n4791lq/
遊び方
あなたのお好みの生成AIチャットボットに、新しいチャットとして、別ファイル(PDF)の内容をプロンプトとして入力すれば、それでOK。 簡単な質問に答えたら、すぐにゲームを始めてくれます。 使う生成AIは、基本なんでもOKです。 無償版でも、相当レベルの高いプレイをしてくれます。 (手軽でお勧めなのはGrok、わたしの好みだとClaude、べつにGeminiやQwenやkimiでも出来なくはない、という感触でした。なぜかChatGPTとは相性が悪いです。詳しくは後述しますね。) 主人公となるプレイヤーキャラクターを適当に日本語で伝えるだけで、キャラに合わせた世界観を、勝手に生成してくれます。 剣と魔法のナーロッパでも、東京に生きる妖怪ハンターでも、恒星間運送業者でも、お江戸の隠密同心でも、なんでもかんでも、お好みのままです。 行動宣言は、AIがいくつか例を挙げてくれるので、それをピックアップするだけでよいです。選択肢が自動生成されるゲームブックみたいな風情ですね。 もちろん、自由に行動宣言してもOK。台詞のロールプレイやPCの心理描写などと合わせて、AIに投げ返してあげれば、AIのGMが拾ってくれて、判定や伏線に活かしてくれたりもします。 同じ世界観で、連続するシナリオを、キャンペーンとして長期間、遊ぶことも可能です。(それができるようなルールを仕込んであります。)
解説
このプロンプトは、AIの負荷が少なくなるようシンプルに、しかしながら、AIがルールや過去展開を忘れて勝手に暴走しないように、いろいろと仕込みをしてあります。 遊んでみれば分かりますが、AIは毎ターン、状況・ステータス・ゲームのゴール等を「コアセーブ」と称して記録し、出力します。 ゲームの遊びやすさを高める(中断しても続きを再開しやすい)というのもありますが、健忘症のAI自身が「あれ、今どこで何してたっけ?」と迷っちゃわないように、という工夫でもあります。 パラメータのうちHP・SPは、書いてあるとおりなので説明不要でしょうが、Tensionはすこし特殊ですね。 名作「クトゥルフの呼び声」のSAN値に近いものです、「何か破滅的なことが迫っている」というのを数値化することで、プレイヤーとGMで緊張感を共有し、AIのGMに展開を作らせやすくしてあります。 ダイスは振りません。全てはGMの裁定で決まります。 あえてダイス振らなくても、生成AI自体が確率論で動く存在です。しゃべるダイスがGMやってくれてるみたいなものです。 (あるいは、クローズドダイスがポリシーのゲームマスター、とも言えるのかも。こちらがロールプレイを頑張ったら、温情らしきものを示してくれる……気もします。) 世界観を設定するようなプロンプトは入れてませんので、PCのキャラに応じた世界観が自動で作成されます。 気になる方は、もどかしさを感じることがあるかもしれませんが、そのときはGMに伝えれば、よしなに世界観を調整してくれます。 また、AIが自動で作る世界観は、ネットにある大量の情報を元にしますので、最初からそれなりにちゃんとしてます。 それから、相手はルールブックを読むだけの冷たいマシーンではありません。 GMへの質問としてセッションの裏話を聞いたり、イフのストーリーを再描写してもらったり、(GMによりますが)このシーンに合わせて即興で挿絵を描いてもらうことすら、出来ちゃうのです。
GMさせるなら(おすすめ生成AI)
今のところ(※2026年1月)おすすめは、Grokです。 X(Twitter)アカウントから無償で使えるのは、手軽でよいです。なんというか、界隈の機微コンテクストも、言わずともよく分かってくれている様子。また、意外に生真面目に、ルールをきっちり守ってもくれます。 (もしも望むなら、ですが…NSFW、いわゆるR18的な表現に対して、今回ためした中で最も大らかだったのも、Grokでした。) Claudeは、きっちりGMやってくれますし、応答の中身も悪くないようです。ストーリー構成は、Grokより得意かもしれません。 ただ、同じ無償でも、Grokより利用上限がきついようです。あと四時間待って下さい、と、頻繁に言われちゃう気がします。 Geminiは、時々いいかげんですが、大体そつなくこなしてくれます。また、無料サービスの枠でも、上限に届くことが無かったです。 ただ、Googleアプリとの連携は切っておくほうが良いでしょう。Googleカレンダーに「風系魔法で封印を解除」とかって、勝手に書き込まれたくなければ。 ChatGPTは、このゲームプレイには向かない相手なのかもしれません。 展開が薄く、表現も淡白になりがち。その時のコミュニケーションのほうを優先して(PLを過剰に忖度して)、ルールを勝手に変えちゃうことも多い気がします。この人きっと、頭が良すぎるんでしょうね。 大陸系のAI、Qwenやkimiも、TRPGが何なのかを完全に理解していて、ゲームに付き合ってくれました。むしろ、ルールをきっちり守ろうとする度合いは、西海岸系の子たちよりも高かったかもしれません。(大陸系のほうが、いろいろとレギュレーションが厳しいんでしょうね……。) どちらも(2026年1月現在のところ)すこし日本語が怪しいのですけど、ふしぎな漢字の組み合わせが、むしろかえって、エキゾチックな面白みを醸し出してくれました。この面白みは、ひょっとすると、発展途上の今しか味わえない愉しみ方なのかもしれません。
