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60P 1:文明復興後の日本。多忙を極め、前髪が伸びきっていたゼノは、徹夜明けの寝ぼけた頭でふらりと見知らぬ美容室へ入ってしまう。「短めに、額を出すように」とだけ伝えて爆睡した結果、鏡の前に現れたのは、見たこともないほど坊主に近い新兵のような短髪姿の自分だった! 天才らしからぬ大失態に大慌てのゼノ。スタンリーにだけは見られたくないと願うも、ラボの入り口で運悪く彼に遭遇し、腹を抱えて大爆笑されてしまう。 さらにラボ内ではゲン、千空、クロム、スイカ、龍水らお馴染みの面々から容赦ない総ツッコミの嵐が巻き起こり……!? 天才科学者の「やらかし」から始まる、少し冷たい風と、不思議な温かさに満ちた日常コメディ。 2:完璧にコントロールされたゼノの個人空間。室温、湿度、空気の流れすら計算されたその部屋に、例外として招かれたスタンリー・スナイダー。 互いの呼吸や僅かな挙動から全てを察し合う二人の間には、重苦しいほどの沈黙と張り詰めた空気が横たわっていた。 「世界」に対して静かな怒りと孤独を抱え、限界へと向かうゼノ。そんな彼に対し、スタンリーは「俺には止める権限はないが、見ている」と、暗闇の中で静かに狂おしいほどの執着を告げる。 窓の外の星を観測するはずの部屋で、互いの存在によって静かに軌道が狂い、歪んでいく二人の夜を描いた、精神的共依存のプロローグ。 3:完璧に磨き上げられたゼノのラボに現れた、新型の自律清掃ロボ「K-12型」。しかし、スタンリーが足を踏み入れた瞬間、ロボは彼を「異物(ゴミ)」と認識して猛烈な突撃を開始する。 力ずくで破壊したはずのロボは、あろうことかラボの予備パーツと自動合体し、巨大な殲滅兵器『K-12・Ω(オメガ)』へと進化!部屋をあえて粉塵まみれにするという科学者の機転(?)と、スタンリーの超人的な身体能力でなんとか撃退に成功する。 だが、静滅したはずのロボから現れた3体のドローンは、ゼノの胸の奥にある「心理的障害物(一人になることへの恐怖)」を無慈悲に暴き立てるのだった。 ドタバタ暴走SFギャグの皮を被りながら、その実、底知れない執着と共依存を描き出すサイエンス・バトルストーリー。



