冴弓（さゆ）が晦国（かいのくに）の王子となって四年。 十六歳を迎えた彼のもとへ、縁談が持ち込まれる。 相手は、末の王女の煌姫（てるひめ）。 ところが、天女のような美女と名高い王女は、実はとんでもない我がまま姫で……。 一方で、王太子・弥皐（やたか）による中つ島平定計画は、最後に残る一国、西の大国・圭国（けいのくに）へ侵攻するに至る。 弥皐と冴弓の兄弟が目指す、新しい国造りがいよいよ始まるかと思えたそのとき、衝撃の事態が二人を襲う。 日本神話をベースに、月の神誕生の軌跡を描く和風ファンタジー、第三弾。 ●シリーズ作品 　1巻（序の章） → https://solitary.booth.pm/items/853736 　2巻（陽の章） → https://solitary.booth.pm/items/857645 　4巻（終の章） → https://solitary.booth.pm/items/857661