キッチン・クロックが三度鳴る
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- 人生は、計画どおりには続かない。母の老い、娘の未来、自分の仕事。 三つの時間が台所で重なる。 六月の夜、穂乃香は古い麦茶を流しに捨て、新しい麦茶を作る。会社では仕事の担当減が告げられ、母からは「お醤油が見つからない」という電話が入る。八歳の娘・紬の靴下には小さな穴が空いている。 教育費、介護費、老後資金。数字で考えなければ暮らしは守れない。けれど、数字だけでは家族の時間は受け渡せない。穂乃香は、実家のクローゼット、ライフプラン・セミナー、母の検査結果、娘のワンルーム、デジタル介護の通知を通して、守ることと管理することの違いに向き合っていく。 一九九八年の焦げた林檎。二〇二六年の台所。二〇四五年のポートフォリオ。 三度鳴るキッチン・クロックの音が、母、娘、そして自分の人生をゆっくりつないでいく。 仕事・育児・介護・老後をめぐり、三世代の時間を台所の記憶から描く生活文芸として、生活の中で何度も選び直してきた手順を次へ渡す物語です。 ■B6縦書きPDF完全版です。出版書籍と同等の余白・章立て・奥付を含めたMassive版として制作しています。 ※縦書きEPUBリフロー形式は、AmazonKindleにて販売中。 〔MobProject作品/Mass-ive-Hero-ES〕 【著作権について】 本作品の著作権は Mass-ive-Hero-es に帰属します。 本書の一部または全部について、著作権法上認められる場合を除き、無断での複製、転載、再配布、販売、インターネット上へのアップロード、その他第三者が閲覧できる状態での共有を禁じます。 購入者ご本人の範囲でお楽しみください。
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