UP VALUE─まだ息をしている素材とともに─
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「直せるか、直せないか」ではなく、 お金をかけて直すくらいなら、新しく買ってしまう。ものとの向き合い方を、 もう一度、考え直してほしいと思っています。 損傷が大きいものほど、手のかけがいがある。ただし、ゴミであれば何でもいいわけではありません。どのように使われ、どんな時間を過ごしてきたのか──その背景や痕跡を大切にしながら、ものづくりをしています。 捨てられたものにも、まだ価値は残っている。役目を終えても、消えてしまうわけではありません。自分の手でつくった作品を通して、そのことを見てもらいたい。 ただつくるだけではなく、物語を届けたい。社会の中で、処分に困っているものを、もう一度活かしたい。これからも、そんな活動を続けていきたいと考えています。 ビーチクリーンの活動に参加したとき、「昔はゴミだらけだった浜辺だが、今は拾うものが少なくなってきた」という話を聞きました。 誰かの行動が、誰かの意識を変えていった結果だと思います。自分も、作品を通して、誰かの一人になりたい。 捨てるか、直すか。 その手前で、ほんの少し立ち止まる。 そこにあるものは、まだ息をしているかもしれません。





