『マインドマップで語る物語の物語(1)』
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これは、あまたの物語コンテンツを通し、ひとつの物語コンテクストを見出す旅――。 サークル物語三昧の同人誌第一弾『物語の物語』です。コミックマーケット94にて巨大な物語マインドマップとともに発売いたしました。B6サイズ、185ページ。 インターネットラジオで語られたLDによる講義の第1章と第2章をもとにした本で、世界の神話から、戦後日本のエンターテインメントにおける「天使の告発」とその超克に至る物語の解説が収録されています。 神話? 「天使の告発」? 何のこと? そう思われるかもしれません。しかし、じっさいに本を一読していただければ、戦後エンターテインメントの歴史はまさにこの「天使の告発」に対する死闘であったことがおわかりいただけるでしょう。『サイボーグ009』、『デビルマン』、『機動戦士ガンダム』――綺羅、星のごとき名作の数々はすべてそうなのです。 もっとも、ただそれだけなら、単なる目新しい批評的視点のひとつとして了解されることでしょう。ですが、この本の視野の広さはただごとではありません。よくあるサブカルチャー批評のように、自分の理屈に都合の良い作品だけを持ってきてマイナーな論旨を展開するのではなく、どこまでも公正に広範に作品を見て行く視界のすごさ。 この本の画期的な点はメジャーからマイナーに至るまで戦後エンターテインメントの歴史を一望するその鳥瞰的な視点にあるといえるでしょう。 そして、さまざまなアイディアにもとづいて初めて見えてくるエンターテインメントの課題とその克服。 戦後のクリエイターたちはいかにして戦争がのこした課題をクリアしていったのか? その数十年にわたる壮大な「物語の物語」は必読の面白さです。もちろん、この時点ではまだまだ序の口に過ぎないのですが……。 これを読むと、日本のエンターテインメントはその時代、その時代において存在する課題を乗り越えつつ、確実に前進していっているのだということがわかるでしょう。サークル物語三昧の各ブログの読者なら、まさに必携の一冊といえます。